本書の著者によると、現在の株価がファンダメンタルと連動するケースは全体の半分程度で、残りの半分は、株価の動きそのものに影響を受けている。しかも、景気や企業収益から分析するファンダメンタル分析には、専門知識や相当の情報量が求められるため、一般投資家には難しい。逆に一般投資家でも入手可能なチャートをもとに分析する方が手軽でいいというのである。
本書は、そのテクニカル分析を行うためのチャート分析の基礎、各種理論、パターン研究、各種理論の応用などをわかりやすくまとめた解説書。チャートの概要を説明するために日米の相場の歴史をひも解いて興味深いエピソードを紹介しており、単なるマニュアル本にはない楽しみを味わえる。概要を説明した後は「週足、月足」の説明に始まり、日本特有の「三段高下論」、アメリカでポピュラーな「ダウ・セオリー」「エリオット波動論」「移動平均線」といったチャート分析の各種理論、そしてチャートのパターン研究など、チャート分析に必要な知識はほとんどすべてこの1冊で得られる。
第7章の「パターンの研究」では、株価が描くチャートの形を「上昇三角形型」「下降三角形型」「対称三角形型」「逆三角形型」などのパターンに類型化し、株価の動きを読む方法を伝授している。初心者はこの章を読めば、チャートでこれほど多くのことがわかるという事実に驚くだろう。また本書には、各種チャートや理論の長所と限界について、著者が注釈を加えている。
株は、本来投資であるべきだが、実際には投機目的の「人気投票」である場合が多い。ライバルたちが株価をどう分析し、どう仕掛けてくるかを事前に読むために、本書を読んでチャートの基礎を学んでみてはいかがだろうか。(土井英司)
登録情報
|
この商品にタグをつける(詳細)タグは、商品との関連性が非常に強いキーワードまたはラベルのようなものです。
タグにより、すべてのお客様がお気に入りの商品の整理と確認を行うことができます。 ※タグは初期設定で公開になっています。詳しくはこちら |
読んだ直後は「いろんなチャート分析を紹介するばかりで、株で儲ける方法は書いてないじゃないか。初心者には難しすぎる。」と思いました。 しかし、買ってから数ヶ月。チャートを見る時、アナリストレポートを読む時、いつも側に置いています。 「初心者には難しい・・・だから読みたくなる一冊!」この本とは長い付き合いになりそうです。
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|