北欧スウェーデン出身のメロディック・メタルバンド「Decadence」(デカダンス)による4作目のアルバムです。傑作とも言える3rd「3rd Stage of Decay」以来のリリースになります。何やらメンバーチェンジが激しいグループですが、今回もメンバーが変わったようです。
何といっても北欧が生んだ暴虐の歌姫、Metallic Kittyことキティ・サリックの雄叫びが特徴的なのですが、同じポジションで言えばArch Enemyのアンジェラ嬢にも通じる部分があるでしょう。このKitty嬢の場合、初期の作品ではほどよく「女性的な部分」も垣間見せていましたが、この作品ではKitty嬢も急激にマッチョ化してしまったようで、その意味では終始マッチョタイプのアンジェラ嬢との差別化ができなくなったように感じます。その意味では、よりOtepに近くなったと表現すれば伝わりやすいでしょうか。
Kitty嬢の魅力はジャケットを見ても一目瞭然のように大変な美形でありながら、凶暴ともいえる雄叫びを発するその落差というかギャップにあると思いますが、自らが「メロディック・スラッシュメタル」というように、楽曲の素晴らしさも忘れてはいけません。スラッシュな部分は徹頭徹尾にスラッシュに、それでいて時にメランコリックにと、実にメリハリが利いた楽曲の数々は爽快感さえ覚えます。シンプルでわかりやすいリフも、この手の音楽としてはとっつきやすいのではないかと思います。したがって、何やらキワモノおねいちゃんバンドと舐めてかかると、とんでもないしっぺ返しが待っていますよ。日本盤にはボーナストラックが1曲ついています。
さて、このアルバム発売に合わせて来日しているようですが、動くKitty嬢を見たいという人は多いと思います。ライブDVDでも発売してくれるとうれしいのですが。