“ここは世界一の国なのか? ホントに?”
米国を訪れた人が感じる、偉大な米国と米国人のギャップをこの小説は、
うまく笑いと、皮肉たっぷりに描いてます。
愛嬌があって、立派で、ステキな人が、
他人の人生をズタズタにする。それも、親切心と義侠心で。
今でいえば、NYのテロに泣いてボランティアに励む人も
アフガンの難民の死を当然のコストと受け入れてるってことですね。
そういう米国人に絶望しつつ、ヴォネガットは、
愛情を込めてひとりひとりを描き、受け入れようとしています。
今から30年ぐらい前に書かれた本なのですが、ヴォネガットの憂慮した
とおりに米国は、ゴロゴロと転がっていってます。
その先はどこなのか?
っても、基本はお笑い。
登場人物のキルゴ!!ア・トラウトが書いたSFの粗筋が何本か登場しますが、
どれも爆笑もの。それを読むだけでも、買う価値があります。
かの萩尾望都も、以前、おすすめ本としてあげてました。