登山家の"聖書"は登山大系だ!と言われる向きもあろうが、一生に、それも体力のある内に登れるルートの数など知れている。それに登山大系はいかにも記録が古く、特に冬のルートでは昨今の温暖化の影響で当時とはかなり様子が異なることもある。この本は90年代後半からの実際の取材をもとに作成されているからその心配はないし、新しいルートも収録されている。もちろん全ルートが載っているわけではないが、全国から選りすぐりのものが収録され、"コレクション"の資料としては十分であろう。アルパインとあるが筆者お得意の氷のルートについてもページが割かれている。見方によっては結構マニアックな編集とも言えるかも。