作者のペイジ博士は、西洋医学と代替医療の両方に関わる現役の医師
でもあります。本書では、双方の知識と実践経験を元に、病気を単に体
の問題だけでなく心や魂(霊性)まで含めた人間全体を表す鏡として捉
えているところが、最大の特徴と思われます。チャクラは、ここでは病
気のサインとして表されていて、それぞれにわかりやすい症例が示され
ています。一見深刻で専門的に思える内容であっても、誰もがきちんと
理解できるような構成になっているのです。このあたりの親しみやすさ
は、ぜひとも医療に従事している方々に参考にしていただきたいと感じ
ました。
さらにユニークだったのは、たいがいの本は一度読めば満足してしま
うのですが、この本に限っては、気になる項目、たとえば下痢が続いて
しまったら、丹田のチャクラのページを開いてしまうとか。気がつく
と、まるで人生哲学の書のようにいつも手元に置いているのが不思議で
す。
そんな読書体験も含めて、これこそがペイジ博士の目ざす、健康の
形、holos(healthの語源で、全体性の意味)なのかもし
れません。再読すればするほど、深くメッセージを感じることができ、
世界で100万人以上に愛読されるベストセラーになった理由も納得で
きる一冊です。