ヒットするとすぐにパート2、3…を作って二匹目のドジョウを狙うのは、往年の香港映画の常。「Mr.Boo」も「皇帝密使」も「男たちの挽歌」も「君さえいれば」も、極端な例は「霊幻道士」(キョンシー)のシリーズで、いつまでやっても終わらなかった。「男たちの挽歌」2,3とか「酔拳2」は悪くなかったけど。1作目が心にしみる名作だと、つまらない2作目は作ってほしくないですよね。「花様年華」にうっとりして「2046」を見て後悔したり…。
この作品も、前作「チャイニーズゴーストストーリー」の自由奔放さ、楽しさ、スピード感、密度の濃さ、美しさ、哀しさ、怖さ等々が全くありません。タイ映画「アタックナンバーハーフ2」みたいなもんだね。
しかし、レスリー・チャンのツァイサンは、さすがに良かった。
前作の初々しいイメージは後退しているものの、か弱く美しく妖艶な男の魅力が全面に押し出されていて、「覇王別姫 さらばわが愛」の彼を愛した人ならば、結構うれしいはずです。
特におすすめなのは、妖怪の毒気に当たって醜く変わったジョイ・ウォンに「陽の気を吹き込む」目的でキスをする衝撃的な場面。醜い妖怪にレスリーがキスをすると、妖怪は美しいジョイ・ウォンに戻ります。そして、長いキスシーンの後に気を失って崩れるように倒れるのはもちろんレスリー。倒錯的で、''本当は怖いメルヘン"のような危なさに満ちたラブシーンです。この妖怪とキッスの場面は、後年の彼の主演作「カルマ」で本歌取りされています。映画史に残る場面です。