一人の女性ジャーナリストが、一年間中国製品を使わないで過ごす誓いをクリスマスに立てる。本書は、その一年の著者の奮闘をつづったノンフィクション。軽い気持ちではじめた著者がぶつかる困難の連続を堅苦しくないタッチで描いている。
壊れている食器棚を直そうと思ったら、工具が中国製で買えない。
子供がほしがっているおもちゃを買ってあげようとしたら、ほとんど中国製で買ってあげられない。
夏にビーチサンダルを買おうとしたら、ほとんど中国製で買えないので、しょうがなく左右非対称のビーチサンダルを倉庫からひっぱりだしてはく羽目になる。
などなど、中国製を買うのをやめただけで著者が直面するエピソードの数々には驚くばかり。
アメリカでは中国製が大量に入ってくるようになってから自動車部品メーカーがつぶれて数千人も失業したり、おもちゃメーカーがつぶれたり、次々に雇用が失われているという。
大きな会社がつぶれると町そのものがつぶれてしまう。雇用が失われ、ゴーストタウンのようになってしまった町についても著者は考察を見せている。
安いものは本当に安いのだろうか?
この話はアメリカだけの問題ではない。考えさせられる一冊だった。