最近はリヒテルをくそみそに言うのが流行っているのか、そんな本ま出ていますが、リヒテルはやはり素晴らしいです。チャイコフスキーはレコードでよく聞いていました。CDになっても音の劣化はあまり感じません。パワーとテクニックと高い精神性でこれにまさる演奏はないと思います。
ラフマニノフは音があまり良くないです。しかし、ラスマニノフの醍醐味は、オーケストラがフルに鳴る中を、オーケストラの音と混ざり合いながら、それを超えてパワフルなピアノの音が聞こえて来るところにありますが、その点では文句なしです。最近の録音は確かに音はきれいですが、いびつにピアノの音を強調しているものが多く(ピアニストにパワーが無いためか?)、ピアノとオーケストラが混じり合わず、オーケストラの音のカーテンを貫いてくるピアノの醍醐味が得られないものが多いように思います。コンサートホールでリヒテル以外のピアニストのラフマニノフ2番を聞いたことのある方なら、リヒテルの演奏がいかにすごいかお分かりいただけると思います。