クラシック素人なんですが、このアルバムは久しぶりに聴いた大編成の作品で素晴らしいの一言に尽きると思いました。 まず彼女のピアノを初めて聴くんですが音自体が素晴らしい、女性らしく柔らかい繊細さで丁寧に旋律の美しさを紡ぎ出しているんだね、ところがフォルテシモでは左手が凄い強いからガツンと来る、弱々しい感じは無いダイナミックな骨太さも合わせもっているんですね。 チャイコフスキーの曲の印象を一言で言えば、何だか彼女が弾き振りしている感じ… オケを完全にコントロールしている!ライナー見るとキエフ時代、四年で五十回はやった得意な曲とか、なるほど惚れ惚れするよな堂々たる第一楽章の弾きっぷり、打って変わり後半は清々しいリリシズムに満ち溢れて…この曲の後半わりと地味なんだけど(笑)むしろ後半が良い!ってかこういう柔らかく抒情的なんだがスッキリと爽やかで甘過ぎないところが彼女の魅力かも知れない。 正直言えばワタシはリスト嫌いです(笑)リストが好きっつう演奏家もバーチュオーゾばりばりな人ばかりだし。まあー彼女のデビュー作品もリストですが(笑)第一楽章聴き始めて最後まで聴かないよなと思ったけれどね… どんどん彼女のピアノに惹かれて、第二楽章… えぇっリストってこんなに美しく抒情的であったのかと驚きました。ワタシはこのアルバムの中で一番好きなのはこの部分です。この人が弾くリストならデビュー作も買いたくなります。 しかし最初のオケ作品で自分のカラーを出し切れてるのは凄い!もしかして最終的には指揮者になっちゃうのかな。最後のピアノソロの静謐なるリリシズムに聴き惚れてたら… もしかしてこの曲のディテールがきちんと聴けるボリュームで全体を聴き通してって事なのだと思います。自信作であると… 楽音まで上げると心地好いです… 音でかいのに全然うるさくない… 至福です。