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チャイコフスキー・コンクール―ピアニストが聴く現代 (中公文庫)
 
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チャイコフスキー・コンクール―ピアニストが聴く現代 (中公文庫) [文庫]

中村 紘子
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 720 通常配送無料 詳細
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第20回(1989年) 大宅壮一ノンフィクション賞受賞

内容(「BOOK」データベースより)

初夏のモスクワで4年に1度、1ヵ月間にわたって催されるチャイコフスキー・コンクール。この世界で最も権威ある国際音楽コンクールの審査員として、これまで触れられることのなかった舞台裏を描くとともに、国際化時代のクラシック音楽の現状と未来を鮮やかに洞察する長篇エッセイ。1989年度大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。

登録情報

  • 文庫: 305ページ
  • 出版社: 中央公論社 (1991/11)
  • ISBN-10: 4122018587
  • ISBN-13: 978-4122018587
  • 発売日: 1991/11
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
この本は、チェルノブイリ原発事故の年、1986年に、モスクワでチャイコフスキー・コンクールの審査員を終えた後、作者が1年以上にわたって雑誌に連載した文章をまとめたもの。’89年に大宅壮一ノンフィクション賞を受賞したという作品だけあって、文章は明快で読みやすいし、内容は濃い。チャイコフスキー・コンクールといった格の高いコンクールの内幕の様子をさらしだし、読者の野次馬的な興味を保つ一方で、そういった審査中の複雑な思い、西洋クラシックの歴史やロシアや日本での西洋音楽の成り立ち、現在のアマチュア・ピアニストの氾濫に対する作者の思いにいたるまでも描かれている。特にわたしが感心したのは、西洋クラシックのピアニストである作者が、日本伝統の「舶来崇拝主義」を否定も肯定もせずに事実として受け止めている正直な姿勢。欲をいえば、「女性ピアニスト」としての思いを、もっと深く掘り下げて欲しかった。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
ピアニスト業界にも及んでいる大衆化の悲喜劇を伝える一種の現代文明論的エッセイ。コンクールの審査員でもある筆者ならではの、きわどいエピソードも豊富で、コンクールの内幕を知るにも格好の一冊。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
あまたの音楽コンクールが音楽家の登竜門として機能していることは、部外者にもよく知られている。近年では、あまりにその数が増えすぎて収拾がつかないほどだ。学問や科学の世界での雑誌の増加とどこか似ている。本書は、日本を代表するピアニストである著者が、もっとも伝統あるコンクールの一つであるチャイコフスキー・コンクールに審査員として参加したさいにものしたエッセイ。たんにコンクールの記録ということを超えて、著者が批判する「ハイ・フィンガー奏法」や日本人の演奏様式の特殊性にまで話が及んでいるのが興味深い。文章もこなれていて読みやすい。ピアノやコンクールに関心を持つ方はもちろん、中村紘子ファンにも薦めたい一書。
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