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チベット旅行記(1) (講談社学術文庫 263)
 
 

チベット旅行記(1) (講談社学術文庫 263) [文庫]

河口 慧海
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

仏教の原典を求めたいという求道者の一心から、厳重な鎖国をしくチベットに、あらゆる困難にうちかって単身入国を果たした河口慧海師の旅行記。抜群の面白さをもっているだけでなく、チベットの風俗・習慣等についての的確な記述は、本書をチベット研究のための第一級の基本的文献としている。この第一巻では、チベット行を決心して海路カルカッタへ着き、万全の準備の後、ヒマラヤに入り、チベット国境を越えるまでが述べられる。

著者紹介

1866年大阪堺生まれ。哲学館などに学び、東京本所の五百羅漢寺の住職となる。のち僧籍を離れ、仏教の原典を求めて1900年チベットに入る。わが国最初のヒマラヤ踏破者。日本チベット学の始祖。その後も中国、インド、ネパール、チベットを訪れ、「在家仏教」を起す。晩年は「チベット語辞典」の編纂にあたる。1945年没。


登録情報

  • 文庫: 186ページ
  • 出版社: 講談社 (1978/6/8)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061582631
  • ISBN-13: 978-4061582637
  • 発売日: 1978/6/8
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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27 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By castro KONDO VINE™ メンバー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
 河口慧海の傑出した高い志にまずは感服。このシリーズの出だしは、旅の準備やらなんやらで、なかなか話が進まないし、河口慧海の几帳面というか堅い性格がかったるく思えて、「冒険無いの?」って読んでました。
 しかし、2巻以降を読破して後もう一度この第1巻から読み返すと慧海の性格のバックグラウンドや彼の日本での生活がどのようだったのかがよく現れており、大変面白く読むことができました。
 この本に興味をもたれるのは、チベットに関心のある人、ヘディンの失われた湖などに関心のある人などが多いかと思いますが、1だけ読んで判断しちゃー大損ですよ。この本は。全巻読破あるのみ。
このレビューは参考になりましたか?
37 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 希望を探して トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
何が凄いって、ろくな装備も持たずに山越えをバンバンやっているところが凄いですね。安全が最優先される今日の登山に身を浸している自分には、怖くて手が出せない次元の話です。

それも鎖国されている国に密入国していくのだから、その肝っ玉といったらこれまた凄い。密入国だから、色々と困難が待ち受けているのだけれども、それも何とか切り抜けていくところが、一つの見所にもなっていますね。

この人の凄いところは、単に行動力があるわけではなく、真の仏道を追い求める気力と、その気力に裏打ちされた知力が兼ね備わっている点だと思います。それ故、困難に直面しても切り抜けられたのだと思います。

今の時代には、なかなか登場し得ない人物の、興味深い紀行文です。

このレビューは参考になりましたか?
54 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 たぶんみんなも忘れちゃったんじゃないかな。あの猿岩石が世界中を苦労して旅して回ったのを、日本中の視聴者が嘲(あざ)笑いながら+同情しながら、毎週のように手に汗握り見守っていたのを。あのときテレビの画面を見つめていた熱狂とは何だったのか。さらには猿岩石のもたらしてくれた「感動」の賞味期限はどれくらいだったのか(おそらく1年もなかったでしょう:涙)。

 きょう紹介する河口慧海さんも猿岩石みたいに、なんの頼る術(すべ)もないのに旅した人である。かれが目指した先は鎖国状態にあったチベットで、なんとこの国に潜入するためにインドで、チベット語をマスターし(外国語の教員として興味津々)、あげくのはてにチベット人になりすまし!、当地の王宮に入るのにまんまと成功し、国王の主治医として何年も平気な顔で仕えていた。おもしろいのは河口慧海さん、なにか困ったことがあると、かならず念仏を唱えるということ。たとえば目の前にどうしても渡れそうにない急流があると、座禅を組むこと数時間して「えいやっ」てな感じで飛び込むと、これが不思議だけれど渡れちゃうんですよねー。なぜ河口慧海さんはこれほどチベットに行きたかったかというと、かれが求めていた仏典がそこにあったからだ。かれは一面で神国日本を背負っていたと言えよう。

 かくも大きな目的があると人はたぶん何でも出来てしまう。だから若い人には大きな目的を持ちなさいよ、なんて口が裂けても絶対に言えないけど、そういう目的を持つことが可能な、仕合わせな時代がかつてあった、ということを知るだけでも貴重な本かもしれない。ぎゃくに言えば現代とは可哀想な猿岩石がすぐに忘れられちゃうような可哀想な時代なのかも。きっとテレビで視聴者が猿岩石を見て笑ったり泣いたりしたのは、そこに等身大の自分の姿を見ていたからではないだろうか。

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