驚異的な成長を続ける二十一世紀の大国。
だがその繁栄の陰には、置き去りにされた大勢の人々がいる。
深刻化するチベット問題、多発する暴動、広がる経済格差と社会不安……
この不穏な大陸の将来を読み解くため、著者は危険を冒して取材に乗り出した。
苦境にあるチベットの人々、世界を味方につけて中国と闘うダライ・ラマ十四世、
草の根のリーダー、中国の一般民衆、共産党とチベットをつなぐ一人の女性、
各国の支援者など、多くの人々の話から浮かび上がってくる中国社会の実相。
そこには一国の領域を超えた、全人類にとっての課題が見え隠れする――。
鋭利かつ包括的な視点で中国とチベットの現実を描き、
この時代を生きる我々一人ひとりの姿勢を問う本格ノンフィクション。
ティム・ジョンソン(Tim Johnson)
ジャーナリスト。過去20年にわたり、『マイアミ・ヘラルド』、ナイトリダー・ニュースペーパーズ、マクラッチー・ニュースペーパーズの外国特派員として活躍。ナイトリダーとマクラッチーでは北京支局長を計6年間務めた。現職はマクラッチーのメキシコ支局長。
辻仁子(つじ・さとこ)
愛知県生まれ。京都大学総合人間学部卒業。IT企業勤務を経て、現在翻訳業。
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