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チェーホフ (岩波新書)
 
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チェーホフ (岩波新書) [新書]

浦 雅春
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

日常に生きる人びとの悲喜劇をやさしく見守り、穏やかで端正な作品を残したチェーホフ。そんな慎ましやかで愛すべき作家の相貌の裏には、「無意味」の深淵をのぞいた「非情」な世界が秘められていた。この世界からの脱出はいかにして可能か。没後百年の今、現代の抱える課題を先取りした作家の深層を、作品と生涯から具体的に読み解く。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

浦 雅春
1948年大阪府生まれ。1971年神戸市外国語大学外国語学部卒業。1983年早稲田大学大学院文学研究科博士課程中退。東京大学大学院総合文化研究科教授。専攻はロシア文学、表象文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 216ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2004/12/21)
  • ISBN-10: 4004309263
  • ISBN-13: 978-4004309260
  • 発売日: 2004/12/21
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 0.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
本書ではチェーホフの作品を「父親殺し」、「中心の喪失」、「対話不全」、「意味からの自由」などの観点から分析しています。単純に読んだだけではその魅力がモヤモヤした感のあるチェーホフの作品。作品を読んだり観たりする前に、そして後に本書を読むと、味わい方が豊かになってくること間違いないです。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
チェーホフは日本で人気があるが、どうも日本的センチメンタリズムを押し付けられすぎな感がある。
諸行無常、人生への諦念…など。
チェーホフにはそれ以外にもっといろいろな可能性がある、ということを著者はおしえてくれる。
それを「呼びかけ」に求めたことに、チェーホフの温かさ、人間らしさを再認識した。
『プラトーノフ』が元になっているミハルコフの映画「機械じかけのピアノのための未完成の戯曲」のラストシーンのように、ささやかながら光の温もりを感じる一冊。
このレビューは参考になりましたか?
11 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By K内
形式:新書
小見出しをいくつかあげると、「不条理な現実」「感情の切断」「チェーホフの『非情』」「内部に巣くう『冷静さ』」「否定の論理」「崩壊する『意味』」「『絶望の詩人』」「『ここではないどこか』」… こうして並べると、チェーホフファンを名乗るのははずかしい気もします。痛いとこ衝かれた気分です。

ただ、そういう絶望とかペシミズムとかシニシズムとかってんですか、が、若気の至りにあってはたまんないんです。

最終章の最終節「呼びかけと応答」では、チェーホフ晩年の、というよりサハリン行以降、もっと言えば『退屈な話』以降の作品における「希望」について述べているのです。いわく、「『音』や『呼びかけ』、そしてそれにこたえる『応答』は、チェーホフが『無意味』のはてに見出したかすかな光だった。」と。

たとえば『ワーニャ伯父さん』も『かわいい女』も『犬を連れた奥さん』も、ロシア語では呼称、つまり呼びかけの形をとってるんだそうです。『かわいい女』は英訳では「The Darling」だそうですよ。

なんですが、なんとなく、こじつけ的な印象を受けてしまいました。別に、無理に、かすかな光を見出したことにしなくてもよい気がして。。それより、なんていうか、あきらめ、ていうんですかね、結局思い通りには行かないけど、生きてくべ、的な、その辺が、泣けるんですよこれがチェーホフは。
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