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10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
とてつもなく深い母親の愛情が、こじ開けた世界,
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レビュー対象商品: チェンジリング [DVD] (DVD)
全くジャンルの違う「ウォンテッド」でも、役柄にどこか母性を感じさせたアンジェリーナ。“母性”なくしては成り立たないこの作品を通じて、これほど慈悲深い母親役を自然にこなせるハリウッド女優は他にいないと、改めて思いました。前半はLA警察のあまりの非道さに翻弄される主人公が可哀そうで、正直に言えば観るのをやめたくなりましたが、ストーリーが思わぬ方向に進みだす中盤以降、画面にくぎ付けでした。女性への差別だけでなく、市民の権利などお構いなしの身勝手で腐敗した政治や警察、大恐慌というかつてない不安な時代背景の中、ひたすら子供の無事を信じて人生を歩み続ける姿には、本当に心をうたれます。絶望的な残酷さと、消えることのない希望とを、見事なバランスで描ききった作品です。
30 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
当時の社会を震撼させた事実。,
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レビュー対象商品: チェンジリング [DVD] (DVD)
原題の「Changeling」はヨーロッパの民話で”取り替え子”という意味であり、1928年にロサンゼルスで実際に発生した事件に基づき、クリント・イーストウッドが監督、アンジェリーナ・ジョリーが主演し映画化したものです。実話であるためか、シングルマザーで懸命に育てていた子どもが突然失踪し、警察から別人の子どもを当人だと言われ、それを違うと言えば精神異常者として取り扱われ、想像を絶する苦しみを受けたことと察しますが、それを映画の中では敢えて強烈な感情を押し殺して、淡々と事実に基づく展開を繰り広げており、死ぬまで子どもの生存を信じていたという被害者家族への配慮と敬意を払ったものと思われます。 この映画のコンテンツは、子ども失踪誘拐事件をクローズアップしただけではなく、どちらかと言えば、当時のロサンゼルス市警の腐敗体質の暴露した権力行使、女性や人権軽視といったダークな社会問題に主眼を置いたものと言えます。 こういった事件が世の中に明るみに出ることはほんの一握りなのかもしれませんが、約80年を経ても衝撃であり生々しく感じ、二度と繰り返さないよう、安全で明るくクリアな世の中であってほしいと切に願います。 アンジェリーナ・ジョリーはどちらかと言えばドンパチの派手なアクション系で多くの作品で好演をしていますが、この作品ではそういった容姿を一転し、ごくごく控えめな1920年代の一般女性といった演技に徹しています。
44 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
面白いというより「深い」という賛辞をおくりたい,
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レビュー対象商品: チェンジリング [DVD] (DVD)
息子の行方不明をきっかけに思いもかけぬ運命を歩むことになった実在女性の映画だ。前半は背筋の寒くなるシーンが続く。得体の知れない別人を息子だと押し付けられる彼女。さらに市長を後ろ盾に捜査の間違いを認めず保身に走る警察機構とその言いなりになる医師や病院。この黒いタッグが彼女の変節を強要しつつ拷問めいた迫害を加えるシーンには我々もその異様な執念に怒りを越えた恐怖を感じずにはいられない。映画として考えると陰惨でもあり撮りにくいテーマではある。しかし、C.イーストウッド監督の手腕は冴える。子を思う母親の気持ち、いわゆる愛の力が彼女を助ける。フィジカルな強さの印象強いA.ジョリーがこの作品では強い精神力の輝きで魅せた。協力者を得て次第に盛り返す彼女。一方ひょんなことから多発する子供の行方不明事件の真相にたどり着くヤバラ刑事のいぶし銀の活躍は、知らず彼女への援護射撃となるのだが、この二つのストーリーの重層感の描き方が上手い。子を思う愛の火、不正を許さぬ静かな怒りの火、C.イーストウッド監督は消してはいけない「心の火」の大切さを我々に訴えかける。面白いというよりは「深い」という賛辞をおくりたい傑作だ。
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