さて、異国“輝きの野”が主な舞台となる下巻、一気に読了。十分な読み応え。ケルトの世界を堪能。
極少ながら恋愛要素、家族愛想劇を含みながらも主軸はファンタジーでガッチリ固めてある。
ファンタジーとしてはかなり面白かった! 人間関係(恋愛含む)、成長ものとしては、ちょっと不完全燃焼…。
本人は二転三転、周囲に振り回され、『行って』しまってからも悩みは尽きず。
それはいいとして主人公は途中、確かに変わったものの、結果どう成長したのか分かりにくい。
美前中心の進行のため、他の登場人物を読者は(美前視点で)客観的にみるほかない。
それが逆に自分が見聞きしたそれを本に写し出しているように思えるものにはなっているが。
魅力ある登場人物ともっと接触して、山あり谷あり、段々と成長する過程をもっとじーっくり読みたかったっっ。
それにボスキャラ(女王)との対決も実にあっさりしたようなものに感じる。
クライマックスへ向かう流れはよかった。そのせいかラストが印象薄い。
人間関係をもう少し練って詳細に、ラストの対決を先延ばしにするため間にもう一冊あったらなぁ。
内容的にかなり好みだが、そういう意味でファンタジーという部分以外の要素で物足りなかった。