アカデミー賞短編ドキュメンタリー受賞作品「チェルノブイリハート」のガイドブックです。
映画のガイドブックですので図表や文章は簡単ですが、写真をふんだんに用いて映画の内容を紹介しているため、本編を見逃した方にはおすすめです。
1986年4月26日のチェルノブイリ原発事故から16年後の2002年ベラルーシ共和国での健康被害、2006年のプリピャチ(チェルノブイリから3kmの地、強制移住により廃墟)の様子などを伝えています。
巻末の崎山比早子先生・元放医研の映画に関する解説を是非お読み下さい。低線量被ばくによる健康障害、福島原発事故に対する我が国の姿勢などがよくわかります。福島県立医大副学長に就任した山下俊一氏は2011年8月1日付で今年度の「朝日がん大賞」と「対がん協会賞」に選ばれたそうですが、彼は「環境汚染濃度が100μSv/hを超えなければ、全く健康に影響を及ぼしません。」と発言しています。これを読み、次のようなことを思い出した。チェルノブイリ原発事故発生からたった6年後の1991年、原発推進派である国際原子力機関(IAEA)の事故調査委員長・重松逸造氏が、「チェルノブイリ原発周囲での甲状腺の異常の発生増加は、”放射能恐怖症”による精神的なもの、と結論づけ、安全宣言を発表した(
暴走する原発 チェルノブイリから福島へ これから起こる本当のこと)。福島の、そして東日本各地のホットスポットに住む子ども達も再び権威者の犠牲になるのか。