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チェルノブイリの祈り――未来の物語 (岩波現代文庫)
 
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チェルノブイリの祈り――未来の物語 (岩波現代文庫) [文庫]

スベトラーナ・アレクシエービッチ , 松本 妙子
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

1986年の巨大原発事故に遭遇した人々の悲しみと衝撃とは何か。本書は普通の人々が黙してきたことを、被災地での丹念な取材で描く珠玉のドキュメント。汚染地に留まり続ける老婆。酒の力を借りて事故処理作業に従事する男、戦火の故郷を離れて汚染地で暮らす若者。四半世紀後の福島原発事故の渦中に、チェルノブイリの真実が蘇える。(解説=広河隆一)

内容(「BOOK」データベースより)

1986年の巨大原発事故に遭遇した人々の悲しみと衝撃とは何か。本書は普通の人々が黙してきたことを、被災地での丹念な取材で聞き取る珠玉のドキュメント。汚染地に留まり続ける老婆。酒の力を借りて事故処理作業に従事する男。戦火の故郷を離れて汚染地で暮らす若者。四半世紀後の福島原発事故の渦中に、チェルノブイリの真実が蘇る。

登録情報

  • 文庫: 320ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2011/6/17)
  • ISBN-10: 4006032250
  • ISBN-13: 978-4006032258
  • 発売日: 2011/6/17
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
 この本は、ぼくらの未来の話だ。
 放射能の事故は、それを扱うプラントがある限り、必ず起こる。
 原発を選ぶぼくらは、それによってどんな事故が起きるのか、その時ぼくらは何を失うのか。
 あまりにも何も知らなさすぎて、知るのも怖くて。報道もされなくて。。何となくそのままに行き過ぎてしまう。

 でも、それではダメなんだと思った。
 戦争を経験した人は、チェルノブイリの経験を戦争以上の災厄と言い、恐怖政治を経験した人は、それ以上の災厄だと言う。

 今まで起きたどんな事よりも恐ろしいと。

 だからこそ、知らなくてはならない。未来の命を守る為に。
 この本は、チェルノブイリの事故にあった人々の証言や、体験を語っていただいたものです。
 このお話をして下さった方々に、深い敬意と感謝を致します。
 辛いなんてものでは無いでしょう・・。

 日本には55基の原発がある。
 そのどれ1つでも、いつ事故を起こすかなんて、誰にも分からない。ミサイルの1つでも落ちれば、たちまちバスラの二の舞になる。(バスラは原発を空爆された。)
 そしてその時、この本に書かれた事がこの国で現実になる。
 だからこれは未来の話。このまま原発を進めたら、いつか必ず来る未来の。

 でも、今は違う。
 選択肢が残されているうちに、決断するべきなんだと思う。
 今のぼくらは、崖から落ちるのが怖いからと、目隠しをしてる。でもそれは、本当はとても危ない事なんだ。
 この本は、その目隠しを取ってくれる。CO2と放射性同位元素。どちらが真の脅威なのか。

 語りから浮かぶのは被曝の恐怖だけではなく、未曾有の惨事の中で見える人の心の輝きや辛さが胸を打ちます。
 出来るだけ多くの人に読んでほしい本。・・・まだ未来が、選べるうちに。

 追記

 2011年3月11日。ついに日本は事故のロシアンルーレットを引き当てました。
 外務省はかつて、国内でテロ等により原子炉が破壊した場合、どれほど被害が出るか調べた事があります。
 そして炉内の核分裂生成物が殆ど漏出した場合、一万人以上の死者、急性障害が発生する可能性を知っていました。

  外務省の試算 原発へのテロ攻撃による死亡者数 (あくまで試算です)
(URLを貼れなかったので、お手数ですがコメント欄にてご確認下さい。)

 今回、福島第一から漏れ出た核物質は、5月時点の文科省の発表によると全体のおよそ一割という事です。
 ぼく達の命は今のところ、たまたま助かっている。
 けれども、本当に助かったのだろうか?
 被曝による晩発性障害は、五年〜十数年経ってから表面化する。そのことは、この本が何よりも痛々しく語り、伝えている。

 果たしてぼくらは、未来の命も守れたのだろうか?

 それでも、未来を選択する権利は、現在を生きているぼく達にしかない。
 事故によって選択は厳しくなってもなお、その後も続いていく世界をどう生きるかは、やはりぼく達一人一人の知恵と選択にかかっていると思う。
 原発、つまり商用炉をどうするかは、ぼくら一人一人が、良く知って素早く決断し、行動に移さなくてはならない。

 原発の天秤にかかっているのは、エネルギーやお金ではない。
 ぼく達の、そして未来の命が切り売りされているんだ。
 他人の未来をかすめ取って自分の富に変えている者達の手を、一刻も早く止めなければならない。
 チェルノブイリの祈りとは、同じ悲劇をこの星の何処ででも、二度と繰り返して欲しくないという祈りでもあると思うから。
このレビューは参考になりましたか?
14 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
あとがきで市民エネルギー研究所の松岡氏の言葉が紹介されています。
まさにそうだと思います。
作者は普通の人々の声を集めてくれました。

最初に事故の火災にかけつけた消防士の妻の証言。
消防士は放射線で14日で亡くなった。
妊娠を隠し看護をした壮絶な日々。
出産4時間後に亡くなった赤ちゃんは、
先天性の心臓疾患と肝硬変。
肝臓に28レントゲン被曝していた。

事故後の処理に関わった人、その家族、
汚染値に戻って暮らすサマショール。
様々な立場の人の声を知ることができます。

日本中、海も汚染されてしまった。
数年後の日本人の姿とも言えるのではないでしょうか。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By たく
形式:文庫
消防士の妻や、事故処理にあたった人たちへインタビューした、真実の体験。
原発事故の恐ろしさ、放射能を浴びた結果、どのような悲惨なことになるかがよくわかります。

事故を過小評価するIAEAに、ひたすら実態を隠そうとする旧ソ連
、同じことをする日本政府と東電の関係者に読んでもらいたい。

・事故を過小評価しようとする。
・情報はひたすら隠す。
・学者は「食べても大丈夫。健康に害はない」と言い張る。(しかし、自分たちは汚染地区の食物を口にしない。
・経済的理由のため、避難区域は縮小する。
・経済的理由のため、食物の放射能基準値を引き上げる。

そして、
奇形の赤ちゃん、白血病、脳浮腫になっていく子供たち。

因果関係ははっきりしないと見捨てられる子供たち。

ショックの連続の一冊です。
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