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チェルノブイリの森―事故後20年の自然誌
 
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チェルノブイリの森―事故後20年の自然誌 [単行本]

メアリー マイシオ , Mary Mycio , 中尾 ゆかり
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,310 通常配送無料 詳細
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チェルノブイリの森―事故後20年の自然誌 + 新版 チェルノブイリ診療記 福島原発事故への黙示 (新潮文庫)
合計価格: ¥ 2,730

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

チェルノブイリ原子力発電所の事故から、20年。周辺地区は、
いまだに放射能に汚染され、人の立ち入りが制限されている。しかしそこには、
なんと広大な森が出現していた。なぜ、植生は戻り、希少種の動物が集まり始め
たのか。放射能は、生態系にどう影響するのか。ウクライナ系アメリカ人ジャー
ナリストが、汚染に恐怖しながらも立ち入り制限区域に入り、取材を重ねた、
話題の書。

内容(「BOOK」データベースより)

放射能に汚染されて巨大化したゴキブリやネズミが、荒廃した土地をはいずり回る―それはSFの中だけの話だ。チェルノブイリ原子力発電所事故から20年、人体には危険すぎる周辺地域は、動物が棲息する森に変わっていた。しかしその土地は、いまなお汚染されているのだ。ウクライナ系アメリカ人ジャーナリストが、汚染におびえつつも立ち入り制限区域に入り取材を重ねた、決死のルポルタージュ。

登録情報

  • 単行本: 381ページ
  • 出版社: 日本放送出版協会 (2007/02)
  • ISBN-10: 4140811811
  • ISBN-13: 978-4140811818
  • 発売日: 2007/02
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 3.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 158,187位 (本のベストセラーを見る)
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32 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By shibchin VINE™ メンバー
形式:単行本
チェルノブイリ原子力発電所事故で放射能汚染された地域の現状のレポート。著者は現状の評価に大変戸惑っている。

汚染地域の放射性物質の濃度は短寿命の核種の消滅で減っているものの、主としてSr(ストロンチウム)90(半減期28.8年)Ce(セシウム)137(半減期30.0年)等の比較的長寿命の核種は今後数百年に渡り汚染地域に残り、環境基準以上の被爆を生物に与え続ける。一方、チェルノブイリの汚染地域は、人類の関与が無くなった結果、豊かな自然が回復して、よほど注意深く見ないと汚染の影響を見いだすことが出来ない。政府の制止を無視して住み続ける人々にも、影響を見つけることは難しい。そもそも放射能汚染が原因での健康被害も、初期のI(ヨウ素)131(半減期8.04日)による甲状腺障害(これはヨウ素剤の適切な配布で防げた)以外は、明白には見えない。

この、汚染防除の難しさと、放射能による自然と人類への障害の少なさと、汚染が図らずももたらした自然の回復の間で著者の心は揺れ動く。レポートはウクライナとベラルーシの汚染地域の様々な場所を訪れ、防除の難しさと回復した自然の美しさを書くことの繰り返しとなっている。同じテーマの変奏曲が延々とあって、日本人には少々油濃い。

とりあえず、読者は著者と一緒に戸惑うしかないのだろう。戸惑いながら、原子炉事故に伴う放射能汚染の特性が頭に残ればいいのではないだろうか。気をつけないといけない核種は、I131,Sr90,Ce137。ヨウ素は半減期が8日と短いので事故直後が勝負。すぐに非放射性のヨウ素を摂取して、放射性のものが入って来ても甲状腺に滞留しないようにする。Srはカルシウムとして挙動するので、骨に入れば比較的長い時間滞留する。γ線を出さないので、どの程度体内に残留しているかの評価が難しい。Ceはカリウムとして挙動する。体内の滞留機関は比較的短いので、摂取しない環境に戻れば数ヶ月で体内から無くなる。γ線を出すので、残留量を測定するのは簡単である。などの事実を知ることが出来た。断片的な知識が体系化されたのは良かったと思う。

私も著者と一緒に戸惑っているわけだが、一つ言えることは、原子力も絶対悪ではなくて他の技術とのバランスで眺めるものなのだろう。「チェルノブイリの森」は原子力をむやみに恐れ、放射能の環境基準を必要以上に厳しく設定することで出現した不思議な自然であると、私には思える。自然は人類が考えるより懐が深い。

訳者のあとがきを見ると、原著にはあまりに図や写真が少なかったので補充したとある。私にはそれでも全然足りないと感じた。西洋人の著書はどれも図版類が少ないのは前から気になっていた。西洋人では書物に図が入ると、子供向けに見られるのだろうか。こちらも不思議だ。
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16 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 人類史上最大の環境破壊であるチェルノブイリ原発事故が作りだしたものは、大量の放射能をその中に含みながらの「野生の王国」だった。人間の放射能被害のみが過大に強調されるチェルノブイリ原発事故だが、放射能よりも何よりも人間の存在こそが自然にとって最大の脅威であることを示す衝撃的な書。
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
人が住めなくなった放射線管理区域(ゾーン)は、
狼を頂点に、猛禽類、鹿、イノシシなど野生動物の宝庫になっている。

放射線が高い中でも、20年経てば動植物は繁栄するのだ。
人間も放射線に対して強い人が生き残るんだろう。

著者は最後に「あまり深く考えないのがいちばんいいらしい」と
締めているけれど、それは長い間取材を続けてきた結果だろう。

何も知ろうとしないで、原発安全キャンペーンを素直に信じるのとは違うと思う。
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