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チェチェンで何が起こっているのか
 
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チェチェンで何が起こっているのか [単行本]

林 克明 , 大富 亮
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

カスピ海と黒海に狭まれた広さ岩手県ほどのチェチェン共和国。大国ロシアはなぜここに侵攻し、チェチェン民族の抵抗はなぜ続くのか。厳戒のチェチェン潜入ルポとウォッチャーの考察による、チェチェン問題理解のための入門書。

内容(「MARC」データベースより)

カスピ海と黒海に挟まれた広さ岩手県ほどのチェチェン共和国。大国ロシアはなぜここに侵略し、チェチェン民族の抵抗はなぜ続くのか。厳戒のチェチェン潜入ルポとウォッチャーの考察による、チェチェン問題理解のための入門書。

登録情報

  • 単行本: 254ページ
  • 出版社: 高文研 (2004/03)
  • ISBN-10: 4874983200
  • ISBN-13: 978-4874983201
  • 発売日: 2004/03
  • 商品の寸法: 18.8 x 12.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
 最近ではモスクワの劇場占拠事件で世界を震撼させたチェチェン武装勢力。ロシア当局は早々に「テロ」と断定し、アメリカのWTCビル爆破事件を引き合いにテロリズムに対する正義の戦いを演出した。チェチェン側からすればやむにやまれぬレジスタンスなのだろうが、その「テロ」ですら、チェチェン侵攻のための自作自演を疑う要素が色濃く残っている。

 国境をロシア軍に封鎖され、また情報統制によりロシア側に不利な情報は徹底的に排除されているため、チェチェンの現状を知ることは極めて困難である。そうした中、著者が文字通り決死の覚悟でチェチェンに潜入し、現地での取材をもとに出来あがったのが本書である。

 それだけに、その記述は生々しい。ナチスドイツと見まがうような現代ロシア軍の所業に、時空を経て繰り返される人間の愚行を嘆かずにはいられない。

 生死の狭間でなお民族としての自尊心を失わないチェチェン人。一方、自国の利益のために小国を弄ぶ大国。正義はどちらにあるのか。

 近年相次いで生じたロシア批判勢力の謎の死が答えを解く鍵になるのかもしれない。
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23 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By "ufi"
形式:単行本
 大国の侵略に対するイスラム系住民のレジスタンスという点では、「チェチェン戦争」も「イラク戦争」も同じはずだ。しかも、「テロリストの殲滅」を一つの口実とし、石油支配を経済的目的としている点でも、両者は共通している。「チェチェン戦争」は、ソ連邦解体直後から始まり、その後の約10年間で20万人の死者を記録した。これに比べて「イラク戦争」は、9.11テロ以降の米国による戦争政策によって開始され、約1700人の死者を記録している。しかしながら、「チェチェン戦争」については、国際社会の関心は未だ低いのではないだろうか。

 本書は、ジャーナリストによる現地レポートと、NGO活動家による情報解析から構成されている。そこでは、ロシア軍による残虐行為とチェチェン人の決死の闘いがリアルに暴き出され、その原因や背景が的確に分析されている。もし国際社会が当初からこの問題に正しく対処していたなら、現在の大国による戦争と無差別自爆テロの悪循環という状況は、無かったのかも知れない。言い換えれば、米国によるイラク占領支配の欺瞞性が明らかになりつつある今、冷戦終結直後から続く「チェチェン戦争」の現実に、世界は立ち返り注目すべきではないのか。同時代に生きる我々にとって、チェチェンが提起している諸問題は、決して避けて通ることが出来ないものばかりだからである。

 国際政治の専門家やロシア研究者、イスラムや民族問題に関心をもつ人、反戦運動の活動家や平和教育を担う教員などあらゆる人に、是非、一読することを勧めたい。

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20 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
ロシアで起きた「チェチェン武装勢力による」とされる学校占拠事件。膨大な幼い犠牲者を出したこの事件には解明されていない部分も多い。当局による人質数発表の嘘。事件への対応に関しプーチン政権を批判したため解任された新聞編集長。何者かによって毒殺されかけた記者。あまりに不明な部分が多く犯人像も特定しにくいが、犯人らが要求した「ロシア軍によるチェチェンへの攻撃の中止」とは何か――それは本書を読むと非常によくわかる。
エリツィン時代に始まったこの戦争で20万人ものチェチェン人が殺され、子供も数万人殺された。そしてナチを思わせるロシア軍による拷問。それが学校占拠事件と違って世界中で大きく報道されることなく、今この瞬間も人知れず続いているのだ。

だからと言って決してテロを肯定するつもりはない。
だが、そんな状態だからこそ、テロがますます増える結果になっているのだと思う。
僕たちはロシア政府の発表をただタレ流すだけの大マスコミに踊らされず、少しでも真実を知っていく必要がある。危険をかえりみず何度もチェチェンに足を運んで取材した著者による本書は、その大きな手助けになると思う。

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