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本書は、ジャーナリストによる現地レポートと、NGO活動家による情報解析から構成されている。そこでは、ロシア軍による残虐行為とチェチェン人の決死の闘いがリアルに暴き出され、その原因や背景が的確に分析されている。もし国際社会が当初からこの問題に正しく対処していたなら、現在の大国による戦争と無差別自爆テロの悪循環という状況は、無かったのかも知れない。言い換えれば、米国によるイラク占領支配の欺瞞性が明らかになりつつある今、冷戦終結直後から続く「チェチェン戦争」の現実に、世界は立ち返り注目すべきではないのか。同時代に生きる我々にとって、チェチェンが提起している諸問題は、決して避けて通ることが出来ないものばかりだからである。
国際政治の専門家やロシア研究者、イスラムや民族問題に関心をもつ人、反戦運動の活動家や平和教育を担う教員などあらゆる人に、是非、一読することを勧めたい。
だからと言って決してテロを肯定するつもりはない。
だが、そんな状態だからこそ、テロがますます増える結果になっているのだと思う。
僕たちはロシア政府の発表をただタレ流すだけの大マスコミに踊らされず、少しでも真実を知っていく必要がある。危険をかえりみず何度もチェチェンに足を運んで取材した著者による本書は、その大きな手助けになると思う。
<今回の戦争のきっかけになったダゲスタン侵攻の真意は何か>... 続きを読む
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