チェコの絵本を古本屋さんでみかけると、値段の高さにびっくりします。でもこの本を読むと、それも仕方ないんだなあ、と解ります。
チェコでネット通販をやってるお店もあるそうですが、チェコ語ですし、できるだけ安く買うためには、直接現地の古本屋に買い付けにいくことになります。現地で買った本の値段に、さまざまな経費を上乗せすることになるようです。(日本からの交通費、チェコ内での交通費、滞在費、仕入れた本を日本へ送る郵送費…)
この本は、神戸の「チェドック」というチェコ絵本店の店主さんの書いた本です。「仕入先」であるチェコの古本屋さんのリストと、チェコ絵本の概要をざっくりとたどった、ボリュームたっぷりの本です。本のジャンルとしては「東欧雑貨」とか、「旅紀行」とかの本になるのかな、という気がしますが、私は「個人経営の本屋さんのビジネスエッセイ本」として読みました。
「チェコの古本屋では気難しそうなオヤジがカウンターに座って本を読んでいたりすることが多く、なんとなく、入りづらいなー、と思ってしまいます。最初に訪れたときは警戒心の塊みたいな目で対応されたのですが、オヤジが奥からもってくる絵本にいちいち「ストゥルナデルだ!」「ザーブランスキーだ!」と反応しているとどんどん上機嫌になり、気がつけばすっかり意気投合して長い時間語り合っていました。」という文章があったりしますが、谷岡さんはチェコ語は片言しかしゃべれないようなのです。好きなればこそできる仕事だなあ、という気がしました。
私はたぶんチェコにいくことはないと思いますが、こういう文化もあるんだ、と楽しく読めました。