『
真夜中のカウボーイ』『
マラソンマン』『
イナゴの日』等、20世紀映画史に残る傑作を
ものにしてきた、名匠ジョン・シュレシンジャーと、『
いつも2人で』『
アイズ ワイド シャット』など、
男女間における微細な感情の機微を主題とした作品の脚本をいくつも手がけている
脚本家フレデリック・ラファエルによる、1966年度アカデミー賞主要3部門受賞作品です
(主演女優賞:ジュリー・クリスティー)。小柄ながらすでにして大女優の貫禄漂わせる
ジュリーもすばらしいです(全てを手に入れても、満たされない主人公の空虚さを描いている
という点で、
市民ケーン』のチャールズ・フォスター・ケーンをほうふつとさせるものがあります)が、
それに劣らぬ、よき家庭人と優柔不断な不倫男という二面性ある人物を表現しきった
ダーク・ボガード氏(1921-1999)の力量も賞賛に値します。
画質は並。冒頭のきめの粗い画像はドキュメンタリー的な効果をあえて狙ったもの
でしょうが、本編はいかにも60年代ふうといった感度が高めな白黒フィルム独特の、
よく言えば「味わいのある」陰影のついた画調。特典映像はフォト・ギャラリーのみ。
吹替音声はありません。
原題:"Darling" 1965年作品、122分。