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逆に、英語およびいろいろな語学に関心がある方は
今までにもまして、オススメです。
本当に、「トニーさんの頭の中ってどうなってんの?」と
のぞいてみたくなります。
作者の夫トニーさんは英語・日本語・中国語・スペイン語・ドイツ語に堪能で、その他にも複数の言語を学習してきた人物。
本書62頁には、日本語の「ん」の音には3ないし5種類あるという話が出てきます。「反応」と「半端」ではそれぞれの「ん」の音が同一ではないという知識は、音声学と音韻論を修めた読者にはお馴染みですが、こういう話がさらりとトニーさんの口から出てくるところなど、彼の言語学習法が本格的な言語学的見地にたったものであることが分かります。
外国語か日本語かによらず、言語に関して勉強しようという強い意志がある読者にはとても楽しめる一冊です。裏返して言うなら、言葉にさほど興味がない人には、どうでも良い書です。
しかし「どうでも良い」と思う人は言葉に上達することはないでしょう。
外国語を勉強しようとする人は、「動詞の活用が複雑で面倒だなぁ」と考えるか、「動詞の活用がとても多様で面白いなぁ」と考えるかで、その後に辿る学習の道程がまるで異なります。本書でいえば、前者に相当するのが作者の小栗氏、そして後者に相当するのがトニーさんです。
そのトニーさんが語る言語学習の最大の魅力とは、「(言語とは)完全に理解できない」ものであるという事実(21頁)。理解というゴールへ向かって走っても走ってもたどり着くことができない。その走り続ける点こそが楽しいのだという事実に気づいたときに人は、外国語学習を気負いなく楽しめるようになることでしょう。
夫婦の会話も面白く、仲睦まじさに思わず笑ってしまう。
トニーさんの語学に対する考えも面白く、なるほど語学にはまる気持ちと言う気持ちが何となく分かるような気がした。
因に最後の対談の部分で初めてトニーさんの写真を見た。(感想は思っていたほどひげは濃くないな・・・)
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