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作者チャペックの飼い犬イリスの”一人娘”、ダーシェンカが生まれてからもらわれていくまでの成長ぶりが、エッセイ、イラスト、写真、(ダーシェンカに聞かせるための)おはなし、と様々な手法で綴られています。
仔犬を飼ったことのある人ならおそらく誰もが、いくつか身に覚えのある光景に苦笑してしまうのではないでしょうか。
あたたかくユーモアに溢れた文章からはチャペックの人柄が感じられ、一見落書きのようなシンプルなイラストは、ひとつひとつ見ていくととても丁寧な観察の結果であることに驚かされます。あるいは作者はこれらすべてを本来は写真に納めたかったのかもしれません。
仔犬の写真というのはどれでも愛らしいものですが、まるで黒ボタンの目と鼻をつけたぬいぐるみのようなダーシェンカの写真はどこか郷愁を感じさせ、カラーにない、独特の雰囲気があります。
全編から作者の愛娘に対するような慈しみに満ちた愛情が伝わってきて、本を閉じた後、たまらなくあたたかい心持ちになりました。
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