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8 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
今後に期待,
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レビュー対象商品: ダークエルフの口づけ―ソード・ワールド・ノベル (富士見ファンタジア文庫) (文庫)
SWの小説やリプレイというと、勧善懲悪の要素が強く、善と悪がはっきりしていた傾向にある。さらに「主人公=冒険者=潔癖な善人」が定説であり、それから離れられた作品はなかなか存在しなかった。 だから、主人公ベラのような「境界」がはっきりしない(現実的な)キャラは、小説ではほとんど描かれることはなく、それがSWという世界観の好き嫌いを決定付けていたように思う。 本作品は、そうではない世界を描くことによって、勧善懲悪の思想を打破したという意味で、非常に興味深い。 ストーリーとしては、ダークエルフのベラの「心情」を主軸に描かれており、彼女の性格から行動の先読みできるので、予想外の展開といったものはあまりない。 しかし、今後の登場人物たちの展開が気になる作品ではある。 ヘッポコやペラペラといったライト感覚リプレイが多い中、硬直化してしまったSW世界を覆せるのは、むしろこういった作品ではあるまいか。
8 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
ライトファンタジー寄りのダークファンタジー,
By 魔球 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ダークエルフの口づけ―ソード・ワールド・ノベル (富士見ファンタジア文庫) (文庫)
舞台はファンドリア、主人公はダークエルフということで手に取りました。題材が題材なだけに、全体を通して暗く重い雰囲気が漂っています。 ので、そういう空気が好きな方や、所謂『萌え』を最重視したライトファンタジーに食傷気味な方は、一読の価値があるかと思います。 また、一部過剰な比喩表現を除けば、読みやすい文章で綴られているため、『綺麗な挿絵に惹かれるけれど、普段は漫画ばかりで文庫はちょっと……』という方にもお勧めできます。 蛇足。 敬語・謙譲語・丁寧語の使い分けに怪しい部分が多いので、そういうのが気になる方は要注意。
4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ダークエルフの闇と、若者の成長の物語,
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レビュー対象商品: ダークエルフの口づけ―ソード・ワールド・ノベル (富士見ファンタジア文庫) (文庫)
TRPG「ソード・ワールド」の世界で暗黒神信仰が認められ、ダークエルフにさえ市民権が与えられている国、“混沌の王国”ファンドリアを舞台にした新シリーズの第1作です。物語はファンドリアの最重要施設の保安主任を務めるエルフ──その正体はダークエルフの里から送り込まれた密偵──ベラと、彼女を慕う施設の警備兵アマデオを中心に展開され、熟練の元冒険者で日々繰り広げられる陰謀や暗闘を冷静且つ冷徹に対処するベラ、ベラの役に立とうと奮闘するも未熟で失敗の多いアマデオを初めとする一癖も二癖もあるキャラクターが、椎名優先生のイラストも相まって、生き生きと、且つ鮮烈に描写されています。 国の実権を握る複数の組織間で陰謀や暗闘が水面下で繰り広げられ、明快な正義も悪も存在せず、今日は殺す側でも明日は殺される側にならない保証がないという中、今後ベラとアマデオが何を考えどう行動するか、いかに変わりどう成長していくか、これまでのソード・ワールド・ノベルにない陰謀劇の今後に注目です。
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