この映画を見終わってぱっと頭に浮かんだのは、井沢元彦氏の「逆説の日本史」です。「定説」がわかっているから、「逆説」の面白さもわかる。「逆説」だけいきなり見ても理解できないと思います。「逆説の日本史」は、授業や大河ドラマを見る程度の日本史がわかっていれば十分楽しめます。
西洋人は、学校で西洋史を習い、キリスト教信者ならば、聖書を読むと思います。そういった「定説」があるから「逆説」のダビンチコードを見て、「定説」と「逆説」を対比させ、批評することができるんだと思います。
「定説」と「逆説」の違いは同じ資料を見ての、解釈の違いです。捏造ではありません。ニケーア公会議で三位一体などのドグマが人間の意見で決められたのは事実です。そして、そのドグマから離れた考えの人々を異端だと批判し、抹殺していきました。
では、「イエス・キリストが生きていた時代から300年後のニケーア公会議で決められたそのドグマが、イエス・キリストの考えと本当に同じだったのでしょうか?」というのが、この映画の最大の見所ではないでしょうか?
単なる謎解きものなら、世界的な話題になる訳がありません。
原作を読むのも大事ですが、一通りキリスト教と西洋史の関係を調べてから見てみると面白いかもしれません。