三田誠広は、神の存在を信じているのかそうでないのか、この本の前半と後半では、若干見解が分かれているように思われる。前半、ニュートンまでは、神が創ったこの世界ないし宇宙の仕組みを解明するのが科学者の使命、というような雰囲気で話は進む。しかし、微積分が発明され、海王星の発見という辺りに来ると、これはもはや神の創造物の領域を超えた世界に入っているように、三田は感じているのではなかろうか? 読者の感じ方でこの世のありようをいかようにも取れる、という感じがある。神の存在を云々すると、いろいろと差しさわりがあるのかもしれないので、その辺りはぼやかしているのかもしれない。「神なんているわけない」ってごくごく当たり前、自然なことに私なら言い切れるが、三田にはそれができないのがもどかしいのだろう。