土曜日の朝、キリンさんからティーパーティーの招待状を受け取ったダンデライオンは、とこやさんでたてがみをカールし、新しいジャケットを買い、めいっぱいおしゃれしてキリンさんの家へ行くのですが、あなたなんて知らない、とドアを閉じられてしまい…… 。
ライオンといえば、怖くて強いキャラクターを想像しますが、このライオンは名前が「ダンデライオン」、つまりたんぽぽなだけに、もっと素朴でけなげで目立たない存在。それなのに「だてライオン」になろうとむりをしてしまう。「ありのままのぼくがほんとうのぼくだから」という落ちに驚きはないけれど、大切なことを教えてくれます。
日本語で詩を書くアメリカ出身のビナードさんの訳は、「ストレッチたいそう」とか「おしゃれなびんせん」とか「おっかしなライオン」とか、かなり現代的。1964年の作品とも思えない新感覚の絵本です。