際立った個性と洗練で、権力者も魅了し、時に彼らを軽蔑すらしても、誰もその人に憧れるこををやめなかった…。身分社会すら凌駕するそんな人物は日本にもかつていた。
私はブランメルを眺めると、常に千利休という人が重なって仕方ない。
凡人が「粋は身を喰う」と戒めるその言葉さえ、彼らには常に安全装置を外したピストルを自分に向けたまま毅然と立つ、覚悟のことばのようにおもえる。
利休の最後は切腹、ブランメルは亡命先で貧困のなか衰弱死してしまうのだが、彼らが当時の社会に撃ち込んだ弾丸は、今でも美の光を放っているのだ。
とにかくまねはできないし、そんな人生私にはとてもムリだが、カッコイイ…。
天空に浮かぶ星をみつめるように、そんなふうに思ってしまう。