1巻よりもそれぞれの話が長くなっています。そのぶん登場人物たちの感情が掘り下げられ、1巻よりもキャラクターが生き生きとしています。そしていっそう生々しく面白くなってます。
ジル・ド・レの話は、ジャンヌダルクとともに戦ったジルのその後の堕落の話。殺人鬼ジルと誘惑者プレラティ、臆病なブランシュ神父、そしてまともなリシュモン元帥と、キャラクターが際立って、この有名な殺人鬼の行いをおぞましくも華やかに描きあげています。
2話目の話は、フランス革命期の首切り役人のはなし。1話目とは対照的に静かに物語りは進行していき、最後に不思議なやさしい読後感を残します。
2巻完結なのが残念ですが、歴史好き&ダークな話好きの人は必読の書になっています。
収録は以下の3つ
「聖なる怪物ジル・ド・レ」
「暗殺の天使と首切りの紳士」
「魔女狩り将軍」(書き下ろし)