本書はD&Dを楽しむための基本となるコアルールブックの一冊目で、D&Dを楽しむためにはプレイヤー、ダンジョンマスター共に必須のルールブックです。
これまでのD&Dと比べてv.3.5は、d20+修正値が高い方が良いという判定システムや豊富なデータなどの基本的な魅力をそのままに、曖昧だったルールの明確化や、多様性を損なうようなバランスの見直しを中心に改訂されています。
一つ目のコンセプトの結果、撤退、突撃、遮蔽、クリーチャーの大きさなどのルールが整理、改訂され、その記述も駒とスクエアマップを用いることを前提により整理され、より分かり易いものになりました。
そして、本書の改訂のもう一つのコンセプトは、よりプレイに多様性を、ということだと思います。その強力さ故に特定のものに偏りがちで、選択の意味をなくさなかった要素があれば、それを改訂し、より他のものを選択しやすくなっています。
使い魔のヒキガエルの弱体化、ドワーフの安定性と重装備への適性、ドルイドの動物の相棒の成長、バーバリアンの特殊能力の強化、レンジャーの戦闘スタイルの導入、ソーサラーの呪文の入れ替え、ファイター用の追加特技、バードの呪文行使、強力すぎるが故に定番だったスリープ、ヘイスト、ポリモーフ、能力値増強呪文などの見直しなど、そのバランス調整は多岐にわたります。
より分かり易く、よりゲームに多様性を、というコンセプトの元に新しくなったD&Dは、以前の魅力を引き継いだ上にさらに魅力的になったと私は感じております。
本書は、新しくD&Dを始めようとする人にはもちろん、これまでD&Dを楽しんできた人にも文句なしにお勧めの一冊です。