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ダンシング・ヴァニティ
 
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ダンシング・ヴァニティ [単行本]

筒井 康隆
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

美術評論家のおれが住む家のまわりでは喧嘩がたえまなく繰り返されている。一緒に暮らす老いた母と妻、娘たちを騒ぎから守ろうと、おれは繰り返し対応に四苦八苦。そこに死んだはずの父親が繰り返しあらわれ、3歳で死んだ息子も成長したパイロットの姿になって繰り返し訪ねてくる…。あらゆる場面で執拗に繰り返される「反復記述」が奏でるのは、錯乱の世界か、文学のダンスか?第4回絲山賞受賞。

登録情報

  • 単行本: 272ページ
  • 出版社: 新潮社 (2008/01)
  • ISBN-10: 4103145293
  • ISBN-13: 978-4103145295
  • 発売日: 2008/01
  • 商品の寸法: 19 x 13.4 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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49 人中、41人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 すごい、すごすぎるよ、筒井さん!, 2008/2/11
レビュー対象商品: ダンシング・ヴァニティ (単行本)
筒井さんは40を超えている私の父親より年上なのに...どこから来るのだろうか、このパワーは?ただ、ただ、圧倒されてしまった。

あえて名前を挙げないが、日本SF界の巨匠と呼ばれる方は結構、晩年または近年の作品がガス欠状態になっている場合が多いのだ。それなのに、今年74歳になろうかという筒井御大は、まだまだ進歩を続けているではないか。いったい私たちをどこまで連れて行ってくれるのか?

作品の感じとしては「夢の木坂分岐点(これも傑作だ!)」にちょっと似ているが、「ダンシング・ヴァニティ」の方が毒が強く、かつ浮き世を超越した視点から語られている。この本の文章は、まさに優れた音楽だ。繰り返しながら、微妙に変化していく旋律は読者を予想もしない世界へと導いていく。

日本国は総力を挙げて筒井康隆を保護すべし。まさに人類の宝である。
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0 挫折しそうになります。, 2011/9/30
特に評判等知らずに手に取りました。

いざ読んでみると、何度も同じような内容が繰り返しながら、(しかも突拍子もない内容…)
少しずつ進む物語を読むのが苦痛で挫折しそうになりました。
一応最後まで読みましたが、繰り返し部分は流し読みをしてしまいました。

これから読まれる方は、試し読みされたほうがよいと思います。
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11 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 小説における経歴総和の試み, 2008/5/14
レビュー対象商品: ダンシング・ヴァニティ (単行本)
美術評論家の「おれ」が語る、無数にありうべき半生の物語。読み始めて2頁目で思わずニヤリとさせられる──御大、またやってくれましたね、と。初っ端からぶっ壊れたかと見紛うような、レコードの針飛びのように繰り返されるシーケンスは、しかし微妙に細部を異にしながら「おれ」の人生に蓄積されていく。確信犯的に執拗に繰り返されるその手法が狙うのは、量子論に於いてファインマンが提唱した「経歴総和法」の、文学への転用という新たな試みと解釈できそうだ。夢もうつつも妄想も全て現実である──そう規定して展開される「おれ」の奔放な物語は、それを多角的な視点で捉えるために様々な小道具が用いられており、一見何のために登場するかわからないフクロウやコーラス・ガールもそれぞれが「おれ」のイドでありアニマであったりするのかも知れないが、そんな読者の得手勝手な解釈も全て包容して余りある面白さがこの作品には詰まっている。提示された全ての経路を積分したようなラストシーンはそれだけにずしっと胸に応える。久々の衝撃作。
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