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ダンシング・ヴァニティ
 
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ダンシング・ヴァニティ [単行本]

筒井 康隆
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

美術評論家のおれが住む家のまわりでは喧嘩がたえまなく繰り返されている。一緒に暮らす老いた母と妻、娘たちを騒ぎから守ろうと、おれは繰り返し対応に四苦八苦。そこに死んだはずの父親が繰り返しあらわれ、3歳で死んだ息子も成長したパイロットの姿になって繰り返し訪ねてくる…。あらゆる場面で執拗に繰り返される「反復記述」が奏でるのは、錯乱の世界か、文学のダンスか?第4回絲山賞受賞。

登録情報

  • 単行本: 272ページ
  • 出版社: 新潮社 (2008/01)
  • ISBN-10: 4103145293
  • ISBN-13: 978-4103145295
  • 発売日: 2008/01
  • 商品の寸法: 19 x 13.4 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
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52 人中、42人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
筒井さんは40を超えている私の父親より年上なのに...どこから来るのだろうか、このパワーは?ただ、ただ、圧倒されてしまった。

あえて名前を挙げないが、日本SF界の巨匠と呼ばれる方は結構、晩年または近年の作品がガス欠状態になっている場合が多いのだ。それなのに、今年74歳になろうかという筒井御大は、まだまだ進歩を続けているではないか。いったい私たちをどこまで連れて行ってくれるのか?

作品の感じとしては「夢の木坂分岐点(これも傑作だ!)」にちょっと似ているが、「ダンシング・ヴァニティ」の方が毒が強く、かつ浮き世を超越した視点から語られている。この本の文章は、まさに優れた音楽だ。繰り返しながら、微妙に変化していく旋律は読者を予想もしない世界へと導いていく。

日本国は総力を挙げて筒井康隆を保護すべし。まさに人類の宝である。
このレビューは参考になりましたか?
13 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
美術評論家の「おれ」が語る、無数にありうべき半生の物語。読み始めて2頁目で思わずニヤリとさせられる──御大、またやってくれましたね、と。初っ端からぶっ壊れたかと見紛うような、レコードの針飛びのように繰り返されるシーケンスは、しかし微妙に細部を異にしながら「おれ」の人生に蓄積されていく。確信犯的に執拗に繰り返されるその手法が狙うのは、量子論に於いてファインマンが提唱した「経歴総和法」の、文学への転用という新たな試みと解釈できそうだ。夢もうつつも妄想も全て現実である──そう規定して展開される「おれ」の奔放な物語は、それを多角的な視点で捉えるために様々な小道具が用いられており、一見何のために登場するかわからないフクロウやコーラス・ガールもそれぞれが「おれ」のイドでありアニマであったりするのかも知れないが、そんな読者の得手勝手な解釈も全て包容して余りある面白さがこの作品には詰まっている。提示された全ての経路を積分したようなラストシーンはそれだけにずしっと胸に応える。久々の衝撃作。
このレビューは参考になりましたか?
人を選ぶかな 2012/3/21
形式:単行本
少しずつ状況を変えながら繰り返しながら進んでいく、美術評論家の「おれ」の半生を描いた作品。

内容は突拍子もない出来事や、何かを象徴するかのようなモーメントが散りばめられています。
少しずつ内容が変わりながら繰り返すと描きましたがその全てが空想や妄想の類ではなく、現実として描写されています。

これには何か意味があるのだろうか?と期待しながら読んでみると期待を裏切られるかもしれません。
これは実験小説的で読者自身が意味を見出してニヤリとしていくモノなのかな、と思います。
ですから散りばめられているコーラス達やフクロウなどから「おれ」の心理的な描写を読み取ろうとするのは良いのですが
それ自体に正解はありません。
恐らく考えさせる事が目的?なのでしょう。

こういう奇想天外な物語に意味を求めて模索するのが好きな人には大受けしますし
エンターテイメントとして物語を進めた人にとってはまったくの駄作とも受け取れるのかと。
ですから★は3つにしました。

後、余談ですがこの「おれ」に筒井さん自身何か自分を重ねているような気がします。
このレビューは参考になりましたか?
最近のカスタマーレビュー
挫折しそうになります。
特に評判等知らずに手に取りました。

いざ読んでみると、何度も同じような内容が繰り返しながら、(しかも突拍子もない内容…)... 続きを読む
投稿日: 8か月前 投稿者: けい
あまり面白くなかった
それよりレビューの、作品よりも作者を崇拝するようなコメントが気に入らない。
投稿日: 11か月前 投稿者: 町田進
それでも筒井康隆が好きだ
思えばかなり遠くへきたもんだ。中学時代の昭和40年だったか「SFマガジン」に筒井の短編「アルファルファ作戦」が掲載され、その中に火事の描写があり、――あれが火事だ... 続きを読む
投稿日: 12か月前 投稿者: 暮坂透
オバカ文学の最高峰
筒井康隆の「実験」の到達点を感じた。「残像に口紅を」が、文字をひとつずつ消してゆくことで以前と同じ表現を使うことができなくなる、いわば「反復の忌避」が隠れた命題で... 続きを読む
投稿日: 12か月前 投稿者: ST
高評が多いのは意外・・・・
文庫が出ていたので、ほんとに久方ぶりに筒井康隆の小説を読んだ。... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: 野火止林太郎
30年来のツツイストです
久々に堪能しました。家族とは、人生とは、仕事とは、様々な分野への筒井康隆なりの回答が詰め込まれた秀作です。反復という手法も面白く、微妙に表現等が変化していく様は人... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: vehicross
えらいもん、書かはりましたなぁ。
読み始めてしばらくして、「なんじゃこれは?」とニンマリしてしまいました。... 続きを読む
投稿日: 2010/3/29 投稿者: kaz-p
高度な小説技法で人間の「意識(深層心理)」を抉った快作
渡真利と言う美術評論家を主人公にした家族小説なのだが、筒井の代表作と言って良い程の超傑作。まず、三頁目まで読んで驚いた。「夢の木坂分岐点」の手法が凝縮されているで... 続きを読む
投稿日: 2010/1/30 投稿者: 紫陽花
量子小説?
う〜ん、凄いです。
先生、長生きして下さい。
先生は私の心の支えの一つです。
投稿日: 2009/5/14 投稿者: エルカセット
面白い面白い面白い:考えるのはそれから
筒井康隆健在。この小説そのものは現象として極めて特殊な仕上げがしてあって、それが帯文句の「乱丁にあらず乱調なり」という状態を作り上げているが、その意図するところは... 続きを読む
投稿日: 2008/3/19 投稿者: 荒野の偏微分
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