劇場公開時は単館上映だった為、満席ですごすご引き返した記憶があります;何と言っても「天国の口、終わりの楽園」のディエゴ・ルナ、順調に成長を続けて終に主演映画!(でもエンドクレジットの名の位置が変だった、あれは何故??)
ダンス映画と言えば中学生ぐらいの頃に見た「ダンシングヒーロー」が強く心に残っているのですが、この作品はそれを上回る強烈な印象を残しました。アメリカから来た良家のお嬢さんケイティ、誇りあるキューバ人ハビエル、二人が出会ってやがてハビエルの困窮を救う名目でダンスコンテストに出場する事に・・しかし、時はキューバ革命勃発間近で・・。
二人の現実的なラブシーンが最小限なのが好感度大です。(50年代という事もあり、ケイティも保守的。)ダンスを通して恋愛というか、言葉では表現出来ないそれ以上の何かを感じ合ってる事が伝わってくるので充分。ケイティは超美人ではないけれど愛嬌があって可愛いし、何よりどんどんダンスとハビエルに魅せられていく様子が等身大で好感が持てる。ハビエルは、役者さん「こんなに踊れたの?」と思うぐらい素敵に愉しそうに踊る。こんな二人が海でキューバダンスの由来を話すシーンがお気に入りです、元々は奴隷のダンスだった、と。踊る時だけ体で自由を感じられる。
成りたい自分になる事が出来るのがダンスだ・・・と。
二人はラスト、成りたい自分の姿を確信する事が出来たのだろう。政治も人種も、踊るという侵しがたい自由をどうこうする事なんて出来ない。。。ディエゴの優しい眼差しとケイティのラストの言葉、情熱的なダンスが続くエンドロールを食い入るように見つめ、見終わった時は踊り出したくなるぐらい心が弾みますし、すーっと胸がすくような爽快感で一杯です。きっと何回も繰り返しみてしまう事と思います。
ちなみにキューバ人役同士はスペイン語でしゃべっていますよ、ぜひ字幕も見てみて下さい。