心は脳にある…とするならば、大脳がない「ダンゴムシ」に心はあるのか?
そもそも心とは何か?
古来から語られてきたテーマを生物(ダンゴムシ)の行動から解き明かそうとした本。
ダンゴムシを研究対象としているのはサイズが扱いやすいことと、神経経路の構造が単純であることですが、ダンゴムシを飼育し、その生態を調べた上での行われている数年にわたる研究結果で、その論文は日本認知科学会奨励論文賞を受賞しています。
本書は四章に分かれていて、一章で「心についての定義」を定め、二章で「ダンゴムシの実験結果」、三四章では動物行動と将来の研究について書かれています。
研究を通じてダンゴムシによっては考えらない行動をする個体がいることが非常に面白かったです。
行動はダンゴムシによって様々で、水に進路を阻まれて自ら入水し、泳ぐことを決意するダンゴムシなどは、まるで勇敢な心があるかのようです。
結論として「心がある」かについては明確な結論は出ていませんが、作者のこれまでの研究についての報告であって、研究はこれからも続いていくことでしょう。
続編が登場することを楽しみにしています。