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「意識の流れ」、平たくいえば心象を追っていく書き方です。1925年の作品で、現代人にはまだるっこしく思われるような部分もあるかと思いますが、描写そのものが美しく、また、鐘の音や飛行機をきっかけに、人物の視点を切り替える手法など、工夫が凝らされています。ちょっとしんどさは感じましたが、しだいに描写に引き込まれ、長編のうねるような流れに乗り、最後には感動がありました。
「人生」を正面きって「一日」で描こうとしたウルフのアイデアと勇気を尊敬しています。今読んでも新鮮な稀有な一冊だと思います。
物語でも読むように筋を追うというタイプの本ではないので
ある程度文学を読むのに訓練された読み手でないと読みづらいことは確かですが
美しくはりめぐらされた蜘蛛のいとにからめ捕られるように
言葉のうねりに身をまかせると
ウルフの作りだした文学空間の美しい小庭で遊ぶことができるでしょう。
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