2010年に広尾のアクアパッツァで20周年企画として展開されていた「イタリア郷土料理の旅」。
月替わりで日高シェフが修業したイタリア各地の郷土料理をコースで紹介するという企画です。
私は地方在住なので毎月なかなか行けないなぁと思っていましたが、お店のブログでロンバルディア州のコースの中でこの名店「ダル・ペスカトーレ」の存在を知りこのレシピ本を探して購入しました。
その後、2011年に同じ日高シェフの企画を踏襲し、広島の「レガーレ・ディ・アクアパッツァ」でも同じ企画がありましたので、ロンバルディア州の時にお店でコース料理を頂く機会が。
この中で興味深かったのがカルピオーネ。
いわゆるイタリア風の南蛮漬けです。
ダル・ペスカトーレのレシピでは海水産のペッショリーノ(小魚)をくせがないので使っていたと書いてありますが、もともとこのお料理は淡水の魚を使うものらしいです。
広尾のお店のメニューでは鯉でしたが、広島で使われていたのは広島市の湯来町で養殖されているチョウザメ。
チョウザメのカルピオーネはさっぱりとした夏の味。くせもなく、やわらかく、美味しかったです。
メイン料理ではなく、セコンド・ピアットの一皿でしたが、ロンバルディア州の料理が7月という季節に設定されていたのも意味があるのかと思ったほどでした。
イタリア料理店は数多いのですが、地方ではまだまだ料理に各州や季節感をハッキリと打ち出した店は希少です。心に残るディナーとなりました。
この本のレシピと解説を読み、改めてお店のコースの組み立ての理由が少しわかった気持ちになりました。
単に作り方だけでなく、食材の料理への活かし方がきちんと解説されています。
料理本は増えすぎるので作らなくなった本はどんどん処分しますが、これは永久保存版のひとつ。
いつか本店に行って原点のお料理を食べてみたいです!