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ダルマ (講談社学術文庫)
 
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ダルマ (講談社学術文庫) [文庫]

柳田 聖山
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「ダルマさん」と呼ばれ、わたくしたちの日常生活にとけこんで久しいダルマ。日本のどこででも、だれにでも親しまれている。本書は、禅の開祖という既成のイメージを離れ、中央アジアから、中国、日本へとダルマのあるいた足あとをたどり、残された数多くの彼の語録や弟子たちのことばから、彼の思想の本質を明らかにする。禅学研究の第一人者が説くダルマのゆたかな思想とその歴史、待望の文庫化。

著者紹介

1922年、滋賀県に生まれる。大谷大学卒業。花園大学教授、京都大学人文科学研究所教授を歴任。現在、京都大学名誉教授、花園大学国際禅学研究所終身所員。中国宗教史・中国思想専攻。主著に『初期禅宗史書の研究』『達磨の語録』『禅語録』『一休――狂雲集の世界』(読売文学賞)、学術文庫に『禅と日本文化』。


登録情報

  • 文庫: 441ページ
  • 出版社: 講談社 (1998/01)
  • ISBN-10: 4061593137
  • ISBN-13: 978-4061593138
  • 発売日: 1998/01
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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By ご機嫌たまの宅配書店 殿堂入りレビュアー トップ50レビュアー
形式:文庫
 「ダルマ像」、「伝記」、「思想」、「現代のダルマ像」という構成ですが、
量的にも本書の中心と思われる「思想」の部分には、
ダルマの伝記として現存最古の資料とされる『二入四行論長巻子』の全訳と
それについての著者の解説からなっています。
 
 本書の前のほうに、恵可とダルマとの問答『祖堂集二』とされる
部分がのっています。
 「わたくしは、心がおちつきません。どうか
おちつかせてください。
 心をもって来なされ、君をおちつかせて
あげよう。
 探しても、見つかりません。
 わたしはもう、君の心をおちつかせてしまった」
(この問答についての解説は本書に詳しいです)
 

 また、「思想」の部分、『二入四行論長巻子』の中に、
上の対話に関連があると思われる部分ですが、

 「わたくしは地獄が怖くて、罪をくいあらため、道を修めています」'という言葉に対して、ダルマは
「君のいう『わたくし』(本文では点付きで強調)は、どこにおる、『わたくし』がいったい、何者だというのだ」'…
「『わたくし』すら、居どころが判らんのに、そもそも、誰が地獄におちるのか。
何物だか判らんからには、すべて妄想が勝手に有ると考えただけのものだ(以下省略)」とあり、
著者が解説を加えています。

 
 『二入四行論長巻子』から、もう一カ所、

 「心にもしも、尊いと思うものがあると、
必ず賤しむものがある。心によしとするものがあると、
必ずいけないとされるものがある。
 心にある一つのものを善しとすると、
一切のものが不善となる。心にある一つのものに親しむと、一切のものが怨みとなる。
 心は、色に住(とど)まらず、色でないものにも住まらず、何かに住まることにも住まらず、
住まらぬことにも住まらない…(以下省略)」

 分別ある二元に傾きやすい、また、とらわれやすい(紐つき)の
自分の心について思わされます。
 
 なお、『二入四行論長巻子』は上に引用したとおり、現代語訳で、
読みやすいです。

 他、「男女のすがた」「仏心とは何か」など、
理解の程度は別として、私のように予備知識がなくても比較的に親しみやすい本だと思い、
もしご興味のあられる方にはおすすめさせていただきます。
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