学芸員である著者が以前担当したシュルレアリスム展の展示が魅力的だったこと、
画家の縁の地を訪ねるという興味のあるテーマだったこともあり、購入。
画家の足跡を辿ることでその生涯を辿り、エピソードに沿ったコラムを挿入する構成で、
世間に知られたエキセントリックなイメージの裏側にある画家の姿が見えてくる。
紀行文として書かれているからか、伝記や美術書の様な硬さがなく読みやすいので、
ダリの人となりを知る入門書としても適しているかも。
個人的にはデュシャンとマグリットが好きなので、この2人との関わりや対比を
もっと読みたかったけれど、それがメインテーマではないので別途取り上げてほしくなった。
欲をいうと、一般的な旅行ガイドでは網羅されていないであろう場所なので、
現地を訪ねる際のアドバイスに加えてホテルや交通アクセスの詳細な情報
(住所や路線名、サイト等)を具体的に載せてくれていたら有難かった。