映画「クンドゥン」を見ていましたし、法王の自伝や数多くのチベット関連の本を読んでいましたので、内容は知っていたのですが…。
読み進めている内に、自然に涙が流れてしまい、最後近くのページでは、号泣してしまいました。
法王が亡命して来た子供に対して、「私はね、あの美しいチベット高原を世界最大の自然公園にしようと思っているんだよ。」と仰るシーンです。
私はこの言葉が、凄く響きました。
その子供は、両親と一緒にチベットから亡命する道中で、両親共に中国軍に撃ち殺された子供です。
言葉を言葉通りに読んでいれば、「ふーん…。」と思うかもしれません。
でもこの言葉に、一体、どれほどの法王のお心が込められているのか…と感じてしまったのです。
法王ご自身もどれほど多くの涙を流されたのでしょうか。
法王にとっては、ご自身の子供であり、我が身を分けたチベット人です。
法王を信頼し、法王に未来を託しているチベットの民。
それ故に命を散らした民。
その想いを一身に背負い続ける法王は、チベットの民だけではなく、世界中の人々をも背負っている方です。
改めて、実感・深く感動しました。
解説も素晴らしく、長年チベットを研究されてきている石濱裕美子先生らしい、解説です。
今後も生きている限りチベットへの支援に関わって生きると決意していますが、チベットでの現状が改善されない事に少なからず苛立ちを感じ、中国側のやり方に怒りを感じています。
だけど、いつか、きっと…そんな想いで、これからもチベットを見守り続けて行きたい。
暴力ではなく、争いではなく、慈悲の心と利他の心で、チベットが自由になる日を願っています。
小さな一歩かも知れないけど、中国の人に読んでもらいたい。
中国の人にも、この漫画を通して、法王のお心に触れてもらいたい。