チベット仏教の説法、それもダライ・ラマ14世の説法に参加している臨場感を感じることができます。
内容は仏教用語も多用されたり、経典からの引用も多く、何度もストップをかけ、深く思考を巡らさなければいけなく、とても解りやすいとは言いがたいものです。しかし、それ故に、これから何度もお世話になることができそうです。
例えば「つまり縁起しているという論拠を考える時には断辺を排除し無辺を排除しており、縁起を論拠とすることを突き詰めると自性によっては成立しないと常辺を排除することです」など般若心経や中論、その注釈書などを読んだことの無い方は、何のこっちゃといった感じではないでしょうか。
しかし、その中でも法王の気さくな話し口調や身近な比喩などによって聞くものに堅苦しさを与えないものとなっています。笑顔を絶やさず、常に周りを気遣った人間味溢れる話口調は、例えば途中話がそれると「あれ、何について話してたっけ」と周りに聞いたり、冗談をはさんだりと、とてもお茶目です。
過去にも伝説的な聖者はいました。仏陀、イエス、近い所ではマザーテレサ、ガンジーなど、そしてダライ・ラマ14世も間違いなく歴史に残っていく人物でしょう。
同時代を生きることに感謝を覚え、法王から得られるものは、心や意識を広げて吸収したいものです。
元来持っている日本人の精神は現代の欧米化された物質主義的志向より、仏教の持つ縁起、無常、空、中庸、静寂といった思考の方がより近く、身体に馴染むのではないでしょうか。
イラクからの撤退、リーマンブラザーズの破綻と利己主義的な執着を追求し続けることにより幸福を得ようとすることは一部の人間の願望でしかなく、そこに平穏は無くその副作用は甚大なものになっています。
どちらかに偏りすぎた思考を持つのではなく、本物の幸せを東洋から発信する時なのかもしれません。
これだけの仕事をした、文殊師利大乗仏教会、デブン・ゴマン学堂日本事務局には、大変感謝します。
ただ、バックにたまに流れるシンセサウンドはちょっと強すぎのような気が、、