2004年に出た単行本の文庫化。いくらか加筆されている模様。
たかのてるこ氏の第5弾。これまでの作品とは、ちょっと毛色が違う。笑いと脳天気さで押してくるのではなく、信仰心と内面世界がメインになっているのだ。ちょっと戸惑ったが、これはこれで面白い。
本書は、失恋をきっかけにダライ・ラマの著作と出会い、のめりこみ、チベットに行ったりインドに行ったりして、やがてダライ・ラマ本人との会見を実現してしまうというもの。
いちおう旅行記なので、現地の人たちとの触れ合いなども描かれる。しかし、やはり圧倒的なのはダライ・ラマの存在。彼の発言のまともさ、真剣さ、メッセージ性はすごい。著者にならって、つい改心してしまいそうになる。
著者の感激を共感できれば、楽しめると思う。