「『できれば解雇したい社員』をどのようにすれば辞めさせられるか」が丁寧に説明されており、実務に直接役立つ。
特に以下の点が本書のよいところだと思う。
○具体的な事例ごとに対処法が説明されていること
「休職を繰り返す病気の社員」、「能力のない社員」、「上司に反抗する社員」など、具体的な事例に基づいた対応方法が示されている。
「ダメ社員が外部の労働組合に加入したら?」、「ダメ社員が裁判手続きをとったら?」など、解雇対象者の行動に応じた対処方法も解説
されており、本書を読めば、通常想定される大半のケースに対応できると思う。
○実例や判例が逐次紹介されていること
単に対処法を述べるだけではなく、実例や判例が紹介されているため、説得力が高い。どういう行動であれば法律に抵触しないか、裁判に
持ち込まれないか、どうすれば解雇に伴う費用を最小化できるか、といったことが具体的にわかる。
○文章がわかりやすい
本書は、弁護士が書いている本であるが、総じて文章がわかりやすい。法律に詳しい人間でなくとも、用語が難しい、意味がわからない、
と感じる箇所はないと思う。
文庫本で持ち運びやすいので、問題のある社員の整理等を検討されている経営者や人事担当者は、移動時間にでも読まれたらいいのではと
思う(会社に置いておいて、誰かに見つかるようなことは避けたいが...)。