前作同様、自己嫌悪というもう1人の人格を狂言回しに使いながら、
迷い、それでも前へ進んできた30代、40代を振り返る内容です。
ただ、前作で描いた20代と異なり、30代以降の鈴井さんは、世間的には「成功した」人間。
私を含め、多くのCUEファン、どうでしょうバカは、本書で描かれた時代の彼の活動をリアルタイムで見ています。
だから、本書で彼が披露している葛藤の中身に意外感はありません。
ミスターが悩んでいるであろうことは、テレビやDVD、CUEのサイトやファンクラブ会報でのエッセイを通じて伝わってきていましたから。
その、ファンが輪郭として分かっていたことを、今回の本であえて言葉にした、活字にしたという感じです。
読み手としては、「ああ、やっぱりね」と。
韓国での体験については、知らない内容だらけで色々と考えさせられましたが。
本書のエピローグと違って、OOPARTSの再結成も、彼が葛藤を続けている中での挑戦の1つなんだと感じています。
でも、線の細い狂気を内在しながら、満たされていない何かを求めて動き続けている彼を同姓として格好いいと思います。
あと、苦言を。
この本は締め切りギリギリに原稿を書き上げて、何とか発売日に間に合わせたんだと思います。
お粗末な誤植が目立ちます。
17ページで「野口英世」が「野口英夫」となっていて、154ページでは「北海道発」のはずが「北海道初」になっている。
他にも言葉の係り受けが意味不明な箇所がありました。
コストの制約で校閲者を入れていないんだと思いますが、こんなの素人が査読したって分かる内容です。
出版社の編集担当者はプロ失格ですね。
ゲラを確認する義務のあるCUEのスタッフ、そして著者のミスターも、CUEらしくない仕事をしましたね。
シゲじゃないけど、残念!です。