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ダメになる会社企業はなぜ転落するのか? (ちくま新書)
 
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ダメになる会社企業はなぜ転落するのか? (ちくま新書) [新書]

高橋 伸夫
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

世間的には成功を収めたと称賛されるあの会社。いちどは急成長を遂げて躍進したこの会社。そうした「成功企業」が、あるときから坂を転げ落ちるように衰退することがある。かつて増収増益で潤った会社が、ダメになるのはなぜなのか。その原因は、経営者とその精神に由来する。だとするならば、経営者たる者は、どんな資質を備えるべきなのか。資本主義の水脈のなかに現代企業を位置づけ、御社のあるべき姿を考える経営論。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

高橋 伸夫
1957年北海道生まれ。1980年小樽商科大学商学部卒業。1984年筑波大学大学院社会工学研究科単位取得。学術博士(筑波大学)。現在、東京大学大学院経済学研究科教授。専門は経営学・経営組織論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 221ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2010/11/10)
  • ISBN-10: 4480065814
  • ISBN-13: 978-4480065810
  • 発売日: 2010/11/10
  • 商品の寸法: 17.4 x 10.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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19 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By zigeunerweisen VINE™ メンバー
プロローグと第1章「託す仕組みとしての会社」は、高橋氏らしい歯切れのよい議論が展開されている。しかし、タイトルにふさわしい論述はここまでである。それ以降の各章に本書のタイトルにふさわしい論述は見当たらない。第2章「託されし者、経営者」は、会社法一般の初等的な解説であって、章のタイトルとも完全にミスマッチである。ちなみに「いまや、資本金が1円でもあれば株式会社を設立できるようになった」(p.063)とあるが、資本金の額は法的にはゼロ円でもよい。「1円でも」という説明は、会社法を生半可に勉強した人がよく犯す誤りである。第3章「オーナー経営者から専門経営者へ」は、バーリ=ミーンズの『近代株式会社と私有財産』の論考に対する批判である。結論として、「何でもかんでも持株比率や株主構成の話に結びつけて見てまうのは、(中略)滑稽で荒唐無稽で迷信的なのである」(p.100)と書かれている。バーリ=ミーンズの古典的著作はいざ知らず、今さら「何でもかんでも持株比率や株主構成の話に結びつけ見てしまう」ような単純な議論は研究者の間であれ、実務家の間であれ聞いたことがない。例えば、持株会社を選択する理由は、子会社の経営をそれぞれの事業にふさわしい専門経営者に委ねるためであって、「株主の分散が進んで、最大株主の持株比率が極度に小さくなる結果として、経営者支配が実現する」(p.090)というバーリ=ミーンズの論考では、現代企業のガバナンスを説明できないことは自明である。第5章「制度的同型化」は、ドイツの共同決定法の解説が主内容であって、「ダメになる会社」の議論とは全く結びついていない。第6章「経営者を選ぶのは誰だ」では、1997年に破たんしたヤオハンの事例紹介がすべてであり、ここでも「ダメになる会社」一般に関する帰納的洞察が展開されているわけでもない。要すれば、本書は高橋氏が過去に書きためた論文等を再編集しただけのものであって、タイトルは編集者が商業的に工夫したものに過ぎないのだろう。
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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
既に放り込まれているレビューを目を通した上で、本書を読んでみた。「タイトルと内容がミスマッチ」という指摘も理解できる。
本書は経営者にはある程度役に立つかも知れない。しかし、一般企業の従業員で「自分の会社は大丈夫だろうか」と思いながら本書に手を伸ばした方の多くは、読んでもあまり役に立たないだろう。また、上記のような従業員を抱える程の規模でない企業に関連し、筆者は「ベンチャー企業が好きなわけではない」等とも言っている。
指摘された企業に関連し、顧客の顔も殆ど見えてこない。もう少し、企業の現場に入り込んだ上での議論が欲しい。
このレビューは参考になりましたか?
14 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Kei.N
他のレビューにも書かれているように、色々な論文・コラムを寄せ集めた感のある本で、内容的な纏まりは悪かった。しかし、第1章、それから第4・5章を読むためだけでも、本書を買う価値はあると思う。
第1章、高橋教授は「タッカー」という映画をエピソードとして用いて、資本主義の精神を語っている。「夢」や「志」を託する仕組みとして会社があるとの意見には痺れてしまった。
第4・5章は、内部統制について。「アメリカに倣え」で導入された内部統制について、筆者は否定的で、有効性は実証されていないとの問題提起にハッとさせられた。筆者の示唆された解決策もごくごく当たり前のことで、昔ながらの会社の内部監査、同じ人に取引・記帳・決済を行わせない(チェック&バランス)、そして真っ当な人を経営者に選ぶ。魔法の解決策はないことを改めて感じさせられた。
真っ当な人がいなければ、会社はダメになるとの本書を読んで、私は「清冽な地下水」というSBI北尾氏の言葉を思い出した。「清冽な地下水」を涸れさせないため(=真っ当な人を育て続ける社会であるため)に何をすべきかということも、本書は問題提起しているように感じた。
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