タイトルと、本の薄さから想像される内容に反して、
けっこう、企業マーケティングという観点でも、また
個人の生き方戦略という観点からでも、斬新な視点で、気づきの
多い一冊でした。
冒頭で言う、ナンバーワンであることの価値とその意味についての
分析は、日ごろ漠然と思っていることが、明確に文章で描かれると、
読んでいてインパクトがあります。そしてその続き。
「運命の谷」なのか、「死の谷」なのか、「栄光への道」
なのか?これへの対処方法についての考察が展開されます。
しかし、実践マーケッターである、神田先生の解説を読んでも、
同じ感想なのですが、「すべては結果論」という感想が否めません。
ただ、本書の内容を、もろ手を挙げて賛同できないことも事実。
結局、物事の結果を見て、それを、どう評論するか?ということで、
撤退の計画性の重要性、勇気ある撤退、転職、現状を変えること(個人の
キャリアなどの場合)などを、どう考えるか、の考察で、それは
いかようにでも、評価できるのではないか?というマイナスな印象は
ありますね。
まあ、「同じことをめげずに続けていけば報われる」という、現代社会の
幻想から目を覚ましてくれる、という意義はあると思いますので、そういう
斬新な視点の考察ということで★4つです。