資産運用の世界は、良くも悪くも金融市場の影響を受ける。ここに不安を感じる人が多いかもしれない。しかし、重要なことは「単年度ベース」でいくら儲かるか、損するかではない。高齢化時代にあって大切なことは、この先の10年間の平均利回りがどれだけになるかという「長期運用」の発想をいかに持てるかどうかではないだろうか。そうした発想の転換を、本書は具体的で分かりやすい事例をもとに、丁寧に解説している。公的年金が「?」の時代、「投信」はそれに取って代わる存在であるように感じた次第だ。事実、本書を読んで、さっそく私も来月から「投信」を始める決心がついた。公的年金に不安のある人、この先の資産形成を考えている人には、ぜひともお勧めの書である。筆者のスタンスにも、非常に共感が持てる。