「ダボス会議」におけるノンネイティブの英語を中心に収録、解説を加えたもの。世界20か国、26人のスピーチと聞いてボリュームに圧倒されそうになったが、一人一人のスピーチはそれほど長くないので、聞いてみたいと思う人や国をピックアップできるのがいい。ツル先生の柴ちゃんの絶妙コンビが平易に楽しく解説してくれるので、旅行気分で読み進めることができた。各国の英語事情や経験談も興味深い。
ノンネイティブの英語に慣れるというだけでも価値がある。しかし、本書の真の価値は、「世界の英語」という概念を説き、ノンネイティブの英語はどうあるべきかについて、読者に再考を促している点にあると思う。「ノンネイティブとネイティブの英語の地位は同等」という考え方は非常に新鮮で、衝撃的ですらある。本書は、自分の英語のあるべき姿を考え直すきっかけを与えてくれた。グローバル時代にふさわしい価値ある一冊である。