この夏(2011年夏)ダブリンに行った。行く前に本書を購入した。「ウォーキング・ガイド」という書名から推測して、歩きながらこの店に立ち寄れとか、この博物館に入れとか、昼食やパブはここがお薦めとか、そういうインフォを含んだ小冊子を期待していたのに、開けてみたらたった1枚の地図!!!書名を「ダブリン1万倍地図(1枚)」などと改めるべし。ただし、地図の倍率が記してないので距離も測れないお粗末さ。価格に見合わない内容のひどさに憤りを通り越して笑ってしまった。
さらに呆れたことには、「無料ダウンロード付録付き」と書いてあったので、指定のメールアドレス宛てに申し込んでみたものの、配信不能のメールが返ってきた。私のアドレス記入ミスかもしれないと思って、再度送信してみたが結果は同じ。念のため再々度試みたがやはりだめ。そこで出版元のURLにもアクセスしてみたら、そんなサイトはもう存在していなかった。要するにツブれたのだろう。驚くに値しない。こんな詐欺まがいの地図を出していたら、誰も信用しなくなるのは必定。
さて、小生がダブリンで実際にはどのようにしたかというと、ホテルが用意してくれた無料の地図を頼りに5日間歩きに歩いたが、これが十分使えた。本書よりはるかに正確だった。ダブリンにはLUASという清潔で便利(tourist-friendly)な市内電車が敷かれていて、これを利用しない手は無い。歩くにしてもこのLUASの駅を道標にすると実に分かりやすい。ところが本書には、このダブリンの最も重要な交通機関が全く載っていない。LUASの開通が2004年だから、2003年発行の本書に載っていないのは当たり前だが、こんなものを平気で販売するAmazon.jpにも少々憤りを禁じ得ない。Amazonからこの10年ほどで購入した書籍類の総額はかなりのものになっているはずで、今後も御世話になるだろうと思うが、できるだけ良いものを消費者に紹介する姿勢を再確認して欲しいものだ。