フランスの2人組エレクトリック・ダンス・ユニット、ダフト・パンク初監督作品。金と銀のヘルメット姿ロボット2人組「ヒーロー・ロボットNO.1」「ヒーロー・ロボットNO.2」の、ささやかな願い事と選択を、会話無しの映像と音楽のみで見せる74分。
2体のロボットはダフト・パンクの2人(中身は違うらしいけど・・・)の分身。彼らのアルバム「Human After All」のコンセプトを思い出させるストーリーです。場所は地球なのか、それとも違うのか。2人は人間にあこがれ、子供のような純粋さで人間になることを夢見るロボット。
使われる音楽はブライアン・イーノやハイドン、ショパン。クラシック音楽と白の研究室の組み合わせは私に「2001年宇宙の旅」を思い出させました。勿論万人向けの映画ではありません。悠長な風景シーン、カメラも手ぶれも気になります。退屈かもしれません。しかし、「2001年宇宙の旅」の何も会話のないコンピュータHALのシーンのように、沈黙の背景の意味するものが私たちに伝わってくるのです。一切会話なし、顔の表情もなし。でも2人の友情は伝わってくるんですよね・・・・延々と荒野を歩く2人、砂漠で立ち止まる2人。広大な砂漠で撮影された悲しく、美しいラストシーンは不思議な、静謐に満ちた余韻です。