魔女のお話が好きなので手に取りました。
物語は始終ほのぼのとした平和な雰囲気を醸しだしています。
村の女はみんな魔女。そんな面白そうな設定なのに主人公はただ魔法に驚いたりする平和な田舎の日常だけで、面白いところが見いだせませんでした。
私は展開の遅さがちょっと駄目。この巻はうまく編集して無駄な描写を省けば、半分のページでまとめられたんじゃないかと思います。その上で、もっとキャラの魅力を見せるとか、なかなか可愛いヒロインをもっと登場させるとか。全員を少しずつではなく、だれか一人でも感情移入が出来るキャラをみせて欲しかったです。
ヒロインだという突撃魔女のビーも、他の人に比べて出番があったとは思えない。多分一番セリフが多かったのは、お手伝い署員で虫学者のシーカーかな。
ほのぼのとした日常を描くのならば、やはり物語の魅力はイコールキャラの魅力だと思うので。
主人公のイズーでさえ、過去の心と体を傷つけた事件以外は簡単に語られすぎて、どれくらい信頼関係がある人間に裏切られたのか、どれくらいショックを受けて苦しんでいたのか。そこの部分が描写不足で、イズーの苦しみが伝わってこなかった。
全体的に、村の説明だけで終わってしまった気が。それと、伏線にしてるのか知らないけど、色々説明不足で、その不足の部分は最後まで説明されずに終わった。
特にラストの事件は物語の山場なんだろうけれど、魔法がどこまで万能でどれくらいの制限があるかについて全くふれていなかったので、魔法を使えば簡単に解決するんじゃ・・・。という疑問が浮かんでしまい、冷めた気持ちで読んでいました。
ほのぼのが好きな人は好きなんだろうけれど、それ以上の展開を求める人にはお勧め出来ないと思います。
私は魔女目当てで手に取ったので、もっと魔法を見せて欲しかったです。