説明不要のNINの2ndアルバム『The Downward Spiral』が発売10周年を記念してレア・トラックなどを収録しリマスターを施した2枚組となって蘇った(2004年に発売、日本盤は発売が遅れた)。
あまり触れられていないので書くが、リマスターの作業はトレント本人が行ったため、ただ音圧が増しただけでなく(この手のロックにおいてはそれだけでも十分重要なことだが)、音に立体感が出ており、もはや別の作品といってもいい域に達している。特に冒頭のMr. Self Destructではそれが顕著で、何度も聴いてきた筈のイントロで不覚にも身震いしてしまった。
また日本盤のライナーノーツでは5.1サランドの素晴らしさが説かれているが、「普通の」リマスターにおいても、その恐ろしいまでの音像が見事なまでに再構築されているので、是非オリジナルを所有しているオールド・ファンの方もトレントの今までの功績に敬意を表して、あるいは活動再開を祈って、この歴史的名盤をいま一度購入し直してみては如何だろうか。
もちろん、新たにNINを聴かれるという方も、このデラックス・エディションを買って決して損はしないことを最後に付け加えておきます。